
神永学 著
「心霊探偵八雲8 失われた魂」
(角川文庫)
あれは、ぼくがやったのか−?目を覚ました八雲の側にあった、血まみれの遺体。混乱する八雲の前に、制服姿の少女の霊が現れる。「−赦さない」呟く少女を追って歩き出した八雲は、殺人の疑いをかけられ追われることに。一方、後藤から八雲が容疑者扱いされていると知らされた晴香は、八雲が姿を消す直前、ある心霊現象の調査を依頼されていたことを突き止め・・!?追い詰められる八雲の運命は!?大人気シリーズ、緊迫の第8弾。−裏表紙より−
8作目にして初めて、八雲目線の書き方になっていました。八雲の心の中が少し見えて、今までが謎すぎただけに妙に嬉しかったです。
それだけ晴香のことを大事に思っているなら、もっと素直になれよ!って感じで、シリアスな場面なのに笑えてしまいました。八雲の不器用さが笑える・・。
八雲が目を覚ました時、目の前には知人の死体が。滅多刺しにされて殺害されたその死体を前に、記憶を失っていた八雲は自分がやったことなのか?と疑問を持ちます。その場を離れようとしたとき、あるメモを見つけた八雲は、警察に知らせることなく、逃げる道を選びます。
警察に逃げる所を見られたため、八雲は第一容疑者として追われることになります。
後藤と晴香は、八雲の無実を信じ、彼を助けるために様々な人の助けを借りながら調査をします。もちろん、石井も彼なりに助けます。今回は意外と頭が働き、熱い動きで助けになりました。まあ、相変わらず鈍い所もあって、イライラはするんですけど。
8作目ともなると、何となく犯人はあの人じゃないかな?とか、あの人が後ろで糸を引いているんだろうな・・とか予想がつくようになります。
それでも、今までにない緊迫した展開と、八雲の過去がまた少し明らかになりそうな雰囲気に、飽きずに読み切ることができました。
そして、最後にはまた悲しい結末が・・。
話が終わった後についている「添付ファイル」でちょっと微笑ましいエピソードがあって、それに救われる感じでした。
そろそろ話も終わりに近づいてきた感じです。今後彼らがどうなっていくのか、楽しみです。
<心霊探偵八雲シリーズ>
「心霊探偵八雲1 赤い瞳は知っている」
「心霊探偵八雲2 魂をつなぐもの」
「心霊探偵八雲3 闇の先にある光」
「心霊探偵八雲4 守るべき想い」
「心霊探偵八雲5 つながる想い」
「心霊探偵八雲 SECRET FILES 絆」
「心霊探偵八雲6 失意の果てに 上」
「心霊探偵八雲6 失意の果てに 下」
「心霊探偵八雲7 魂の行方」
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新作「心霊探偵八雲 ANOTHER FILES いつわりの樹」が出ましたね〜。
いつものシリーズではなく外伝なのですが、面白かったです!
birthday-energy.co.jp/
ってサイトは神永さんの本質にまで踏み込んでましたよ。霊視だけに頼らないミステリーっぽさがもっと出ると良いのにね。今後の成長に期待です!
新作が出ているのは知っていましたが、読むのはまだ先になりそうです。
でも面白いという評判はよく聞いているので、楽しみです!
教えていただいたサイトも見てみますね。ありがとうございます。