2013年01月16日

谷瑞恵「思い出のとき修理します」

思いでのとき修理します

 谷瑞恵 著
 「思い出のとき修理します」
 (集英社文庫)


仕事にも恋にも疲れ、都会を離れた美容師の明里。引っ越し先の、子供の頃に少しだけ過ごした思い出の商店街で奇妙なプレートを飾った店を見つける。実は時計店だったそこを営む青年と知り合い、商店街で起こるちょっぴり不思議な事件に巻き込まれるうち、彼に惹かれてゆくが、明里は、ある秘密を抱えていて・・。どこか懐かしい商店街が舞台の、心を癒やす連作短編集。文庫書き下ろし。−裏表紙より−


初めましての作家さんです。知人から借りました。

主人公の明里や時計屋さんの秘めた過去が謎めいていて、始めのうちはとても興味深く読み進めることができました。


昔懐かしい雰囲気のする商店街が舞台。明里は昔祖母がやっていた美容室に引っ越してきます。近所にあった時計屋さんと知り合いになるのですが、その店には「思い出の時 修理します」というプレートがかけてありました。

その不思議なプレートに引かれるようにして、少し不思議な出来事が起こります。死んだはずの人や動物が現れたり、過去に問題を抱えた人がやって来て過去を清算したり。

ファンタジー色の強い作品が続き、面白かったのですが、途中から必ず謎解きがされるようになり、不思議だと思った現象も実はこういうことでした・・ときちんと説明がされるようになりました。それが残念に思えたんですよね。

そういう風に謎解きした方が良い話もあるとは思うのですが、これは不思議なプレートや謎めいた登場人物や舞台が用意されている話なので、最後まで「不思議だけどこういうのもありだね」と思わせたまま終わった方がよかったのではないか?と思いました。


後半になると、時計屋さんや明里の過去の秘密も一気に明らかにされ、その展開の早さにもついていけない気がしました。もう少しじっくりと明かしてほしかったですし、そこまで秘密にするような過去でもないような気もしました。

途中まで面白かっただけに残念です。



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タグ:谷瑞恵
posted by DONA at 10:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:その他
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