2012年11月12日

乃南アサ「ニサッタ、ニサッタ 上」

ニサッタニサッタ 上

 乃南アサ 著
 「ニサッタ、ニサッタ 上」
 (講談社文庫)


転職した会社が倒産してしまった片貝耕平は、人材派遣会社に登録したがどの仕事も長続きせず、担当者と喧嘩して辞めてしまう。アパートの更新もできなくなり、一発逆転を夢見てギャンブルにのめりこんで消費者金融の「回収担当」に追われる身となった耕平は、ようやく住み込みの新聞配達の仕事を見つける。−裏表紙より−


「ニサッタ」は、アイヌの言葉で「明日」という意味だそうです。読んでいくうちにこの題名が沁みてくるような内容になっています。


主人公の片貝公平は、25歳にして人生の挫折を味わっています。

北海道出身の彼は、華やかな生活を送るために上京します。

大学を卒業して就職した会社で、上司と合わずに辞めてしまった所から、彼の人生はうまくいかなくなっていきます。転職先は倒産、人材派遣会社で紹介された職場もなかなか合わずに続かない。

フラッと行ったパチンコで当たって、人生上向きになったか!?と思ったのもつかの間、次の災難が・・。

最後に落ち着いたのは、住み込みで働ける新聞配達の仕事。かなり不規則な生活をしながらも、何とか仕事にくらいついていきました。

その職場に就職してきた杏菜という少女にまつわるある事件に巻き込まれてしまい、彼はある決断をすることになります。


上巻では、耕平の堕落した生活ぶりが書かれていて、確かに運が無い部分もあり、同情できる所もあるのですが、ほとんどは彼自身の問題では?と思えて、イライラさせられることもありました。・・というか、ほとんどイライラしていたかも。

とりあえず、自暴自棄になりすぎ!他人の意見や生活ぶりを見てはうらやましがって、自分の生活を悲観して。

まあ、こういう若者は最近多いのかもしれないとも思いますけど。そう思いながら読むと、何だか暗い気持ちになりましたし、だんだん落ち込んでくる感じ。

今の所、救いようのない状態ですが、下巻では彼自身が納得できるような結末と未来が待っていることを祈りつつ読んでいくことにします。


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posted by DONA at 11:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:乃南アサ
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