
ジョアン・フルーク 著
上條ひろみ 訳
「アップルターンオーバーは忘れない」お菓子探偵ハンナシリーズ13
(ヴィレッジブックス)
<クッキー・ジャー>の6月はとにもかくにも忙しい。それでも頼まれるとイヤとはいえないのがハンナ。町長夫人主催のチャリティーパーティ用に大量のお菓子を焼いて、出張中のノーマンの愛猫を預かり、隠し芸大会に出るハーブのマジックショーの助手も引き受けて、さすがにへとへと。でもハンナには他にも気になることが。あの女たらし、レイク・エデンの客員教授になった元恋人ラムジーが末妹ミシェルと関係を深めているようなのだ。昔のことを妹に話すか悩んでいた矢先、死体となったラムジーを発見し・・・。犯人探しも私にまかせて!意外な展開が次々と、大好評お菓子探偵シリーズ第13弾!
今回は珍しく、暑いというか、寒くない季節の話です。いつも出てくる「凍りそう」とか「凍えそう」といった描写がないので、何だか違和感があります。
相変らず忙しいハンナ。前回もそうでしたが、事件が起きると全くと言ってもいいくらい店の仕事をしていません。ほとんど共同経営者のリサが、親戚と共にクッキーを作って店を切り盛りしていました。
でも家で、寝る前に毎晩のようにお菓子作りをしていたので、美味しそうな焼き菓子がたくさん出てきますし、レシピもたくさん載っていますから、よだれが出そうです。
今回起きた事件の被害者は、ハンナの元彼(?)・ラムジー。彼との思い出は良いものではなく、出来れば思い出したくないくらい・・。でも妹のミシェルが親しくなりかけているのを知って、ハンナは自分との関係を打ち明けるべきか悩みます。
そんなとき、ラムジーが殺され、第一発見者となったハンナ。
当然、彼女が疑われていくんだろうと思ったのですが、そんなこともなく、マイクは今までと違ってとても協力的にハンナに捜査情報を明かしていきます。
容疑者リストを作って、アリバイが確認できたら消す、という作業をしていたのですが、突然犯人がわかってしまういつものパターン。
でもやっぱりこのシリーズは好きなんですよね〜。
それにしても、ハンナにとって都合の悪い人物が出てくるとなぜか殺されてしまう。犯人はともかく、これから殺される人は誰か?というのはすぐにわかるようになりました

今まではマイクが色々と怪しい動きをしていて、ハンナにはノーマンが合うと思っていたのに、今回最後にノーマンが驚く行動をしました。
これからどうなるのか??・・心配です。
<お菓子探偵ハンナシリーズ>
「チョコチップクッキーは見ていた」
「ストロベリーショートケーキが泣いている」
「ブルーベリー-マフィンは復讐する」
「レモンメレンゲ・パイが隠している」
「ファッジ・カップケーキは怒っている」
「シュガークッキーが凍えている」
「ピーチ・コブラーは嘘をつく」
「チェリー・チーズケーキが演じている」
「キーライム・パイはため息をつく」
「キャロットケーキがだましている」
「シュークリームは覗いている」
「プラムプディングが慌てている」
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いつもは作れそうなレシピが無いのですが、今回は一つ作れそうな物がありました。近々作ってみます!