
ジェシカ・ベック 著
山本やよい 訳
「動かぬ証拠はレモンクリーム」ドーナツ事件簿2
(コージーブックス)
豪邸ご自慢の素敵なキッチンが見学できる、町のキッチンツアー。キッチンでは大勢の見物客を前に、シェフが料理の実演をすることになっていて、ドーナツショップのスザンヌもその一人。ところが、いざ特製ベニエ作りにとりかかろうとしたその瞬間、会場内で悲鳴が!口うるさいツアー主催者が遺体となって発見されたのだ。被害者の手にスザンヌの店のレモンクリームドーナツが握られていたことから、彼女は容疑をかけられ、店は閑古鳥がないて大ピンチに。おまけに、ようやくできた恋人のジェイクは捜査官。容疑者であるスザンヌとの間にはすき間風が吹きはじめ・・!?ドーナツが思わず食べたくなる、まるくて最高に美味しいシリーズ第二弾!−裏表紙より−
前作は、人物紹介が長くて(1作目だから当たり前ですが)事件自体はあまり盛り上がらなかったのですが、今回は展開もそれなりにあって前半から面白かったです。
“キッチンツアー”というイベントが行われることになり、マージという女性の家でドーナツ作りを見物客に見せることになったスザンヌ。主催者のペグになぜか目の敵のようにされながらも、何とか準備を終えて、やって来た客に説明を始めたのですが、途中で悲鳴が上がってしまいます。
マージの家の庭で、ペグが亡くなっていたのです。手にはスザンヌの店のレモンクリームドーナツが握られていて・・。
自分の店のドーナツが死因だという噂が広まり、商売に支障が出る事は想像がつきます。自分の容疑を晴らさないと店がつぶれてしまう・・ということで、事件の調査に乗り出します。
親友のグレース、元警察官で友人のジョージ、2人に手伝ってもらいながら、被害者・ペグの身辺調査から始めます。
コージーらしく、容疑者が数人あがって絞りきれないうちに、犯人に近づいてしまい逆に襲われてしまうという展開で終わるわけですが、それでも容疑者が二転三転する展開は面白かったです。
でも、“キッチンツアー”という日本では馴染みのないイベントがどんな内容なのかがわからなかったのは残念でした。アメリカの人がどんなキッチンを素晴らしいと思うのか?どんな料理を美味しいと思うのか?色々知りたかったのですが。
とりあえず、スザンヌのことも他の登場人物も好きになってきたので、続きも読みたいと思います。
<ドーナツ事件簿>
「午前二時のグレーズドーナツ」
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