
天野頌子 著
「よろず占い処 陰陽屋の恋のろい」
(ポプラ文庫ピュアフル)
王子稲荷のふもとの商店街、ホストあがりのイケメン毒舌陰陽師が営む占いの店「陰陽屋」は今日も細々営業中。ある日かけこんできたのは、アルバイトの妖狐高校生瞬太のクラスメイト。文化祭の演劇でのヒロイン役を狙って争う女子二人からの依頼は、不穏な雰囲気で・・。呪詛や晴れ乞い、離婚の調停、素人手相占い指導まで、よろず占い処に依頼人の訪問は絶えず。瞬太の恋の行方、祥明対いわくつきの母との攻防戦も気になる、大好評シリーズ第三巻!−裏表紙より−
今回は、夏休み〜文化祭という学生にとっては楽しい時期の話です。
普段、昼間はほぼ寝っぱなしの瞬太ですから、夏休みは当然、補習授業を受けることになるわけですが。
文化祭の出し物も、その出し物での配役も話し合いの時間に爆睡していて知らない瞬太は、クラスの雰囲気が若干険悪になっていることも知りませんでした。
バイト先にヒロイン役を狙っている女子二人がやって来たのですが、その必死な雰囲気に圧倒されてしまいます。そしてようやく、自分のクラスや部活が何をするつもりなのか?に興味をもち、事情を知ります。クラスメートからも両親からも「女同士の争いには関わらない方が良い」と言われますが、人が良すぎる瞬太なので、なかなか放っておけません。
でもまあ、このシリーズらしく、あまり怖い展開にはならず、ほ〜のぼのした感じで解決するわけですが。
今回も瞬太のお仲間(出生の秘密?)探しと、祥明の母との対決、などなどバタバタした展開も待っているのですが、やはり全体的にのんびり、ゆっくりした雰囲気が漂っています。
瞬太と両親、クラスメートたちがのんびりしているからでしょう。
このままの雰囲気でのんびり話を進めて行ってほしいと思います。
瞬太の恋もほんの少〜し前進しましたし、その辺も気にしつつ待つことにします。
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