
菊地秀行 著
「D−黄金魔 上」吸血鬼ハンター25
(朝日文庫)
貴族相手に借金を取り立てるという老人が、Dに護衛を依頼してきた。ただこの老人、貸し倒れは貴族だけではなく、強盗団の親玉や操獣師なども追いかけているらしい。貴族以外はカバーしないと断ろうとするDに、老人は「昔、<神祖>に会ったことがある」と、その時の様子を教えることを交換条件に護衛を引き受けさせる。果たして<神祖>は、老人に何を語ったのか・・? 圧倒的な人気を誇る<吸血鬼ハンター>シリーズの最新刊!!−裏表紙より−
最近は順調に半年くらいで新刊が出ています。その割には話が進まないのですが・・

今回のDは、借金取りの護衛をすることになります。貴族に金を貸す人間がいること自体、驚きなんですけど、このお爺さんなら何でもやりそう!と思えるような人物でした。
とにかく金に細かい!そして、かなり強欲です。金のためなら何でもするし、命だってかけられる。「護衛なんているか!?」っていうくらいの行動力で、たくさんの最新武器を駆使して敵を蹴散らします。
“爺さんは〜”と表記されるのを見なければ、老人だということを忘れそうなくらいです。口も達者です。Dを口先一つで思うままに動かすわけですから。
敵は貴族だけかと思ったらそうではなく、人間もいます。借金を踏み倒した人が刺客を雇って襲わせるので、貴族の元へたどり着く前に様々な戦闘が行われました。
まだまだ旅は始まったばかり・・というか、寄り道が多すぎて全く進んでいない気もするくらい。
あとがきで、作者は「2冊で終わるかわからない」と書いていますが、私も2冊で終わると思えません。きっと次に出るのは「中」でしょう。「上」「下」で終わったら、貴族がしょぼい相手になりそうです。
どうなっていくのかわかりませんが、とりあえず最後まで追います。
<吸血鬼ハンターシリーズ>
「吸血鬼ハンター“D”」
「風立ちて“D”」
「D−妖殺行」
「D−死街譚」
「夢なりし“D”」
「D−聖魔遍歴」
「D−北海魔行」
「D−薔薇姫」
「D−蒼白き堕天使1」
「D−蒼白き堕天使2」
「D−蒼白き堕天使3」
「D−蒼白き堕天使4」
「D-双影の騎士1」
「D−双影の騎士2」
「D−ダーク・ロード1」
「D−ダーク・ロード2」
「D−ダーク・ロード3」
「D−邪王星団1」
「D−邪王星団2」
「D−邪王星団3」
「D−邪王星団4」
「D−邪神砦」
「D−妖兵街道」
「D−魔戦抄」
「D−血闘譜」
「D−白魔山 上」
「D−白魔山 下」
「D−狂戦士イリヤ」
「D−魔道衆」
「D−不死者島」
「D−魔性馬車」
「D−悪夢村」
「D−冬の虎王」
「D−貴族戦線」
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