2012年08月20日

演劇集団キャラメルボックス「アルジャーノンに花束を」

先日、演劇集団キャラメルボックス2012サマーツアー「アルジャーノンに花束を」を見て来ました。

SF作家のダニエル・キイスが書いた小説を舞台化した作品です。ダニエル・キイス・・・名前だけは聞いたことがあるような気がしますし、この作品も名前は知っていました。ただ、読んだことはありませんし、内容も知らずに見ることになりました。


パン屋で働くチャーリイ・ゴードンは、今年で32歳になるが、幼児なみの知能しかない。が、心の底から賢くなりたいと思っていて、知的障害成人センターに通い、読み書きや計算を習っている。ある日、チャーリイはビークマン大学へ行き、心理学のテストを受ける。そのテストに合格すれば、頭がよくなる手術が受けられる。実験室にいたハツカネズミのアルジャーノンは、その手術のおかげで、複雑な迷路をあっという間に通り抜けられるようになった。僕もアルジャーノンみたいに賢くなりたい! テストの結果は合格。チャーリイは手術を受けることになるが……。キャラメルボックスHPより


メインとなる話は、このあらすじ以降の部分になると思います。


チャーリィは手術を受け、驚くほどの知能を手に入れます。手術をした博士も研究をしている教授や助手、センターの先生も初めはチャーリィの様子を見て喜んでいたのですが、徐々に喜んでばかりはいられなくなります。

彼は知能ばかり発達し、心は幼いままだったのです。周りのことを気遣ったり場の空気を読んだり・・ということが一切出来ず、その知能の高さで思ったままのことを発言し、友人を失くしていきます。更に、手術を施した博士や教授たちの頭脳をも凌ぐほど発達してしまい、やがて彼らのことすら見下すようになってしまいました。

チャーリィはセンターで教えてくれていた先生・アリスに好意をもっていました。彼女に近づきたいと願っていた彼でしたが、気づけば彼女のことも越えてしまい、また遠い存在となってしまいました。

ある日、彼と同じ手術を先に受けていたネズミのアルジャーノンに変化が現れ、自分がアルジャーノンと同じ道をたどることになる・・と悟ります。

やがて彼にも訪れた変化・・。


知能障害を持つ男性が主人公で、このチャーリィという役は難しかったと思います(って上から目線ですが)あせあせ(飛び散る汗) でも演技の上手な方が演じられていたので無理なく見ることができました。

ただ、彼が憧れるアリスが・・。何だろう?彼女と会話を始めると妙に冷める気がしたんですよね。私自身が恋愛物に苦手意識をもっているせいもあるのでしょうが、2人の場面になると芝居に入り込めずに困りました。

結構、シリアスなお芝居で、涙を誘う場面も多かったのですが、そんな感じで泣くまでには至らず。


今まで以上にシリアスだったので、時々入れられるギャグというか、笑いの場面でかなりすべっていたように思います。悲しいくらいに・・。今回は、思いっきりシリアスにしても良かったのかもしれないな・・と思いました。


このお芝居は新神戸オリエンタル劇場で24(金)まで上演されます。私が見た土曜日は満席でしたが、平日は結構あいているそうなので、良かったら行ってみて下さい。


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