
矢崎存美 著
「ぶたぶたカフェ」
(光文社文庫)
カフェ“こむぎ”は、早朝オープンの人気店だ。ぬいぐるみ店長・山崎ぶたぶたが作る、とびきりおいしい朝食!ふんわりパンケーキに熱々フレンチトースト、自家製ソーセージにたっぷり野菜のスープ・・・。不眠症が続き、、会社を辞めた泰隆は、夜はバーに変身するこの店で働き始めた。ぶたぶたとの不思議な交流が、彼の疲れた心を癒してゆく−。傑作ファンタジー−裏表紙より−
ぶたぶたシリーズ、読んだのは11作目になりました。
ぶたぶたさんの謎や正体が解明されそうでされない・・という微妙な感じが良いのか、なかなか飽きません。毎回、色んな職業に就いていますしね。
今回のぶたぶたさんは、カフェの主人。しかも朝食がメインのカフェで、彼が料理も作ります。表紙の絵から想像わかるように、とても美味しそうなホットケーキが出てきます。
この作家さんは料理の描写がとてもうまいので、読んでいてよだれが出そうになります。空腹時に読むと絶対にカフェに寄りたくなるはず。でも表紙のような分厚いホットケーキを出しているお店って少ないので、実際に食べることは出来なさそうです。
今回、ぶたぶたさんと素敵な出会いをしたのは、目黒泰隆という男性。一流企業で働いていたのに、母親が再婚したのをきっかけに会社を辞め、先輩の経営するバーで働くことに。このバーは朝になるとぶたぶたさんのカフェに変わるわけです。そこでぶたぶたさんと交流を持つようになり、人生について何となく悩んでいた彼も少しずつ目標のような物が見えてきて、前を向いて進む決心がつきました。
笑ったのは、ぶたぶたさんがビールを飲んでいるのを泰隆が見て「絞ったらどうなるか?」と想像した所


ぶたぶたさんに癒された人がまた増えて、読んだ私もついでに癒されて、本当に心温まる物語でした。
次も楽しみです。古い作品も再版待ちですし、楽しみは続きそうです。
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