
S・J・ローザン 著
直良和美 訳
「ピアノ・ソナタ」リディア・チン&ビル・スミスシリーズ2
(創元推理文庫)
深夜ブロンクスの老人ホームで警備員が殴り殺された。手口から地元の不良グループの仕業と判断されたが、納得がいかない被害者のおじは探偵ビルに調査を依頼。かつて探偵の手ほどきをしてくれた老兵の頼みに、ビルは危険な潜入捜査を展開するが・・・?無鉄砲で繊細な中年探偵が、相棒リディアの存在を胸に、卑しき街を行く。シェイマス賞最優秀長編賞に輝いた、爽やかな第二弾!−裏表紙より−
リディア・チン&ビル・スミスシリーズの第二弾。前作ではリディアが主役で、彼女の視点で話は進みましたが、今回は相棒のビルが主役になり、彼の視点で話が進みます。
ビルは昔から父親のように慕っていたボビーに頼まれて、ボビーの甥の殺人事件を調べることになりました。ボビーが経営する警備会社の社員として潜り込んだビルは、被害者が働いていた老人ホームで仕事を始めます。
ホームの近くで活動している“コブラ”という不良グループが事件に関わっているのではないか?と疑いをもったビルは、コブラのリーダーであるスネイクと話し合いをします。不良グループとの話し合いということは、無事に済むはずもなく・・。
ビルは、リディアにも仕事を助けてもらいながら、少しずつ容疑者を絞っていきます。
前作では強気でカッコ良くて・・というイメージだったリディアが、ビルの視点から語られると少し女っぽいイメージになりました。
私は、今作のビルが主人公の方が面白かったです。
特にビルがピアノを弾く場面が何だかとても素敵に見えて、それだけでも「良いな〜」と思えました。ただ、前作と同じようになぜか読み終わるまで時間がかかりました。なんと1週間!も・・。
面白いんですけど、話があまり進展しないからなのか、間延びする部分があったんですよね。そのせいか、一度に読めるパージ数が伸び悩んだ感じです。
でも気になるこのシリーズ。きっと続きも読むと思います。時間があるときに・・。
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