2012年06月27日

三上延「ビブリア古書堂の事件手帖3」

ビブリア3

 三上延 著
 「ビブリア古書堂の事件手帖3〜栞子さんと消えない絆〜」
 (メディアワークス文庫)


鎌倉の片隅にあるビブリア古書堂は、その佇まいに似合わず様々な客が訪れる。すっかり常連の賑やかなあの人や、困惑するような珍客も。  人々は懐かしい本に想いを込める。それらは予期せぬ人と人の絆を表出させることも。美しき女店主は頁をめくるように、古書に秘められたその「言葉」を読みとっていく。  彼女と無骨な青年店員が、その妙なる絆を目の当たりにしたとき思うのは? 絆はとても近いところにあるのかもしれない−。  これは“古書と絆”の物語。−裏表紙より−


今回は、栞子さんの妹・文香が日記らしき物を書いている所から始まります。栞子さんと大輔の一番近くにいて、客観的に見ている妹から見た二人の様子は、とても新鮮に感じました。「ふぅ〜ん」と軽く読み流していると、実は大きな意味のある部分だったので、読み終わって思わず戻ってしまいました。


前作から栞子さんは店に戻ってきて、大輔と一緒に仕事をしていたのですが、相変らず本の山の後ろに隠れています。でも今作は、あまり店の場面は無く、二人で出掛けて行くことが多かったです。

大輔は初めて「市場(古書交換会)」に行くことになり、古書店の人たちが集まる会場で業者同士の取引を見ることに。この交換会の様子は、大輔もそうなんですが、私も当然知らないことばかりだったので、入札方法とかなかなか興味深く読むことができました。

この本の中では、細かい描写もきちんと読んで覚えておかないと、後で「そんなことあったっけ?」となってしまうので、じっくり読む必要があるわけですが、知らないしきたりなんかに感心しながら思わずサッサとページをめくってしまいました・・。

この交換会には、初登場になる滝野蓮杖という栞子さんの幼馴染の男性が関わってきます。栞子さんの過去のことも色々と知っていそうなので、今後も大輔の力になってくれると思います。やっと協力者が現れたようです。


1作目で登場したご夫婦も再登場し、今回も素敵なエピソードを読むことができました。この2人の今後もぜひまた読みたいと思います。

今作は、前作よりも面白かったです。前作はやたらと大輔が栞子さんのことを意識するようになって、それがメインみたいに感じたのですが、今回はそういう描写も少なく、古書のことに集中できた気がしたんです。


栞子さんの母親についても、少しだけ進展がありました。どんな女性なのか、ますます興味が出てきたので、早く再会してもらいたいものです。


↓ ランキングに参加中 ポチッ×2と押して下さるとうれしいです。

   人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

 
posted by DONA at 11:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:三上延
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/56729483
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック