2012年06月15日

今野敏「潜入捜査」

1991年に発売された「聖王獣拳法」という作品を改題して2008年に再版された物だそうです。

潜入捜査

 今野敏 著
 「潜入捜査」
 (実業之日本社文庫)


非情な手段でヤクザを叩きのめす、マル暴刑事・佐伯涼は突如、警視庁から異動を告げられる。拳銃も手帳も取り上げられた佐伯の行先は「環境犯罪研究所」。所長の内村は産廃不法投棄に暴力団が関わる事例を説明、佐伯の力を必要とする。佐伯家の祖先に始まり、佐伯自身も身につけている武術「佐伯流活法」を生かし、暴力団が支配する運送会社への潜入が命じられた―!−裏表紙より−


内容的には、とても軽いというか、中身が無い・・に近い感じ(失礼たらーっ(汗))で、読み終わって特に何か心に残るような問題があったわけでもなかったですがく〜(落胆した顔)

でも私は気に入ったんですよね。続きも読んでみよう!と思いました。

気に入った一番の理由は、主人公・佐伯の存在。そして、所長・内村やその秘書・白石景子の謎めいた部分でしょう。佐伯はある意味融通のきかない一匹狼的な人で、腕に覚えもあり、単独で暴力団事務所に乗り込んで叩きのめしてしまいます。拳銃が取り上げられたら今度は自分で材料をそろえて来て部屋で手裏剣を作ってしまうような人。しかも作った後の台所を見て「若い人がてんぷらを作りたがらない気持ちがわかるな・・」とか思ってしまう。いや・・てんぷらと手裏剣作りは同じでは無いでしょう・・。まあ、かなり非現実的な人ですね。こんな刑事がいたら怖いわ!って感じですあせあせ(飛び散る汗)

所長・内村は、おとなしい雰囲気で、でも頭は恐ろしくキレる感じ。でもわかったのはそのくらいで、彼の研究所の存在を含めて謎がいっぱいです。秘書・白石も普通の女性秘書かと思えば、どんなことが起きてもさらっと無表情で仕事をこなす所とか、生い立ちにも謎がありそう・・。

この辺りは今後、少しずつ明らかになっていくのでしょう。


産廃不法投棄という、大きな問題が取り上げられているのにも関わらず、その問題についてはあっさりと佐伯が実力行使で叩きのめして解決?してしまうので「これで終わりなんだ・・」って感じなのが残念ではあります。ある意味、水戸黄門に近い感じですね。「助さん、角さん、こらしめてやりなさい」的な??ふらふら

力で相手をねじ伏せて終了・・だったら、暴力団と変わらない気もしますよね〜。まあ、初期の作品ということで、これも今後は変わっていくのかもしれません。


警察小説と呼ぶには抵抗がある内容の作品ですが、アクション物が好きな方なら楽しめると思います。


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posted by DONA at 11:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:今野敏
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