2012年05月29日

高殿円「トッカン 特別国税徴収官」

初めましての作家さんです。

トッカン

 高殿円 著
 「トッカン 特別国税徴収官」
 (ハヤカワ文庫)


税金滞納者を取り立てる皆の嫌われ者、徴収官。なかでも特に悪質な事案を扱うのが特別国税徴収官(略してトッカン)である。東京国税局京橋地区税務署に所属する新米徴収官ぐー子は、鬼上司・鏡特官の下、今日も滞納者の取り立てに奔走中。カフェの二重帳簿疑惑や銀座クラブの罠に立ち向かいつつ、人間の生活と欲望に直結した税金について学んでいく。仕事人たちに明日への希望の火を灯す税務署エンタメシリーズ第1弾!−裏表紙より−


「トッカン」という題名を見て「建設会社の話かな?」と思っていたのですが、税金の話・・たらーっ(汗) いつも本選びの参考にさせてもらっているブログで紹介されていなかったらきっと手に取ることも無かったであろう作品です。


税金って、大抵の人は給料からサラッと引かれていて、大体の金額は知っていても結構無頓着だったりしますよね。「高いな・・これが無ければ手取りも多くなるのに」とか思うことはありますが、だからと言って引かれる物は仕方ない・・という感じ。とりあえず国民の義務ですしね。みなさんがそうとは言いませんが、私はこの程度の認識でした。

テレビとかで「税金を滞納してた」なんて話を取り上げているのをたまに見ますけど、特に興味も無く流していましたから「そうか、取り立てる仕事をしている人がいるんだ・・」という当たり前のことにさえ気づいていませんでしたあせあせ(飛び散る汗)

確かに、きちんと真面目に払っている人からすれば、滞納している人がいるなんて腹立たしいことです。「ちゃんと払えよ!だから税金がどんどん上がるんでしょ!むかっ(怒り)」って怒りたくなりますよね。

この作品ではそういった悪質な手口でごまかしたり滞納したりする人たちが出て来て、それを特別国税徴収官である鏡さんがガツン!と取り立ててくれて、スカッとさせてくれます。ちょっとやりすぎじゃないの?と思えることもあるのですが、これも彼なりに考えがあってのことで、最後には納得できる展開になっています。


鏡の下に付いたのは新米の鈴宮深樹。言葉に詰まってすぐに「ぐっ」と言うから「ぐー子」というあだ名が付けられました。彼女が公務員である徴収官になった理由は「安定」を求めてのこと。鬼上司である鏡に付いて回るだけでも必死な毎日。言われるままに取り立てに行き、言われるままに滞納者に強い言葉を投げかける・・。

そんな彼女の成長の物語でもあります。「ぐっ・・」と詰まりながらも自分なりに考え、落ち込み・・でも必死で立ちあがる彼女の姿は思わず応援したくなりました。


鏡とぐー子のやりとりに笑ったり、ぐー子がボロボロになる度に涙したり、最後まで飽きずに楽しく読み切ることができました。


この作品はシリーズ化されていて、6月には3冊目も発売されるようです。文庫化はまだまだですけど。続きも楽しみです。


7月からドラマにもなるそうです。誰が演じるか?は書かないでおきますが(帯に載っているのですぐわかりますが)、一度見てみようかな?と思っています。


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タグ:高殿円
この記事へのコメント
確かにドラマにしたら面白くなるような
作品ですね。
ただ、鏡は誰が適任だろ?
思いつかないです。
私も本の帯見ましたけどぐー子はあの女優さんだとちょっと可愛い過ぎるかも??
Posted by チャウ子 at 2012年05月30日 10:09
>チャウ子さん、コメントありがとうございます。

ぐー子の配役、ちょっと違いますよね〜。年齢とか体型とかは合いそうですけど。もっと地味で特徴の無いような顔の人が良いと思うんですが・・。まあ女優さんでそういう人いないかな?

鏡は、目つきが鋭くて、渋い職人タイプ・・う〜ん、誰でしょう・・。鏡の配役によっては見ないかも(苦笑)
Posted by DONA at 2012年05月30日 10:57
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