あの手塚治虫原作の本を舞台にしたということで、内容は全く知らないまま見に行きました。
幕末のある日、医者の手塚良庵は、けがの治療の為に訪れた武士・伊武谷万二郎となぜか大げんかになる。その後、恋敵として再会するも、その帰りに良庵が暴漢に襲われ、それを助ける事になる万二郎。医者と武士の正反対の性格の二人が、絆を深めながらそれぞれの立場で混乱の時代を生き抜く友情物語。−公式HPより−
ストーリーは上に書いたように、手塚良庵という医者と伊武谷万二郎という武士の友情物語ですね。お芝居自体は2時間半くらいあるのですから、それなりに細かいやりとりはあるのですが、でも結局「二人の友情物語」という一言で説明は付く感じでした。
見ている最中は面白かったのですが、見終わってふと「結局、なんでこれをお芝居にしたんだろう?」と思ったんですよね。面白かったんですけど・・。何だろう?盛り上がりに欠けるのか?結末が気に入らなかったのか?・・よくわかりませんが

手塚良庵というのは手塚治虫の曽祖父で、実在の人物だそうです。その方も医者で、しかもかなりの遊び人。ということで、手塚良庵を演じる上川隆也さんは、かなりはじけた演じ方をされていました。ほとんどの場面で女性をはべらせてヘラヘラしていました。でも医学が関わってくるとキリッとカッコ良くなり、自分の意見をひるまずに言って、患者を助けようとします。そのギャップが良い感じでした。
良庵の友人となった伊武谷万二郎を演じるのは吉川晃司さん。ちょっとセリフが聞き取りにくかったのが残念ではありますが、なかなか堂々とした立ち回りで素敵でした。顔が小さいからあまり袴が似合わない気はしましたけど。
セットもなかなか大がかりで、場面転換のときに幕が引かれたり暗転したり・・と忙しく、その度に現実に戻される気がしたのも盛り上がりに欠けた原因かもしれません。ある程度大きなセットを使おうとしたら仕方ないことなんですが、キャラメルボックスのお芝居に慣れているせいか、見にくかったです。
大阪新歌舞伎座には花道もあり、そこから役者の出入りもあって、それも楽しめました。私自身は花道から少し遠かったのですが、花道越しに舞台を見るのも良いだろうなと思いました。
このお芝居、大阪新歌舞伎座では5月20日(日)まで、名古屋中日劇場では5月24日(木)〜5月27日(日)上演されています。
詳しくはこちらでどうぞ。まだチケットありそうですよ。
↓ ランキングに参加中 お帰りの際にポチッ×2と押して行って下さると嬉しいです。

