
S・J・ローザン 著
直良和美 訳
「チャイナタウン」
(創元推理文庫)
旧正月を控えて賑わうチャイナタウンの美術館から貴重な磁器が消えた。盗品発見を依頼された探偵リディアはパートタイムのパートナーたるビルを相棒に、街を仕切る中国人ギャングと美術品業界の調査に着手。だが、事件の周辺からは二重三重の謎が湧き出してくる。28歳の溌剌とした中国人女性が、年齢も育ちもかけ離れた白人の先輩探偵と展開する心踊る活躍。清新な才能の誕生!−裏表紙より−
読むのに時間がかかってしまいました

私立探偵のリディアは、中国人だけど生まれも育ちもアメリカという女性。彼女に依頼をしてきたのはある博物館でした。盗まれた貴重な磁器コレクションを取り戻してほしいというその依頼を受けたリディアは、パートナーの白人男性・ビルと共に調査を始めます。
中国人ギャングの縄張り争いや、磁器の裏取引、そして殺人まで・・。
盗難事件の犯人が知りたくてどんどん読み進めてはいたのですが、途中に何度も出てきた磁器の説明やその業界についての説明なんかがどうにも退屈で、時々スピードが落ちてしまいました。
ただ、主人公のリディアやビル、リディアの母親や助けてくれる人たちのキャラクターが良かったので、そのお陰で楽しめた感じがしました。
更に、チャイナタウンの描写も細かくて、簡単に思い浮かべることができましたし、出てくる料理もとてもおいしそうで、とりあえずお腹がすきました・・。
シリーズは、リディアとビルが交互に主役となり、それぞれの視点で話が進むようになっているようです。つまり、次はビルの視点での話。なかなか面白い手法ですね〜。
続きも楽しみです。
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