高田郁 著
「夏天の虹 みをつくし料理帖7」
(ハルキ文庫)
想いびとである小松原と添う道か、料理人として生きる道か・・澪は、決して交わることのない道の上で悩み苦しんでいた。「つる家」で料理を旨そうに頬張るお客や、料理をつくり、供する自身の姿を思い浮かべる澪。天空に浮かぶ心星を見つめる澪の心には、決して譲れない辿り着きたい道が、はっきりと見えていた。そして澪は、自身の揺るがない決意を小松原に伝えることに−(第一話「冬の雲雀」)。その他、表題作「夏天の虹」を含む全四篇。大好評「みをつくし料理帖」シリーズ、<悲涙>の第七弾!!−裏表紙より−
このあらすじを読んで<悲涙>という言葉にドキドキしながら読み始めたのですが、こんなに予想外の悲涙を流すことになるとは・・。
前作の終わりに澪は小松原との縁談を断りそうな雰囲気だったので、澪の進む道は料理だろうと予想していましたが・・。
「冬の雲雀」での小松原の対応はかっこよかった!あまり好きでは無かった彼のことが結構好きになりました。良い男だったんだね〜。小松原の言葉や態度と、芳の澪を想う気持ちが切なすぎて、更に澪が小松原を想って苦しむ様子が辛くて、いきなり涙・・の話でした。
「忘れ貝」では牡蠣を使って新しい料理を作ろうとする澪。寝る間も惜しんで料理を考える澪を見守る芳の姿にまた涙。小松原のことを忘れられない澪の想いも切なくて・・。
「一陽来復」ではまた澪に試練が。次から次へと降りかかる試練に涙が止まりませんでした。でも、周りからの支えや叱咤激励によって前向きに立ち向かうことにした澪。思わず応援してしまう展開でした。
そして「夏天の虹」 読み終わったときは何も感想が浮かびませんでした。ただただ、呆然としてしまって。それくらいの衝撃がありましたし、泣き疲れてボロボロ状態になってしまいました。澪の今後がどうなるのか・・どうか澪の人生が明るい物になるようにと願わずにはいられませんでした。
読み終わって表紙を見てまた涙・・。あまりにも切ない絵です。しばらく読み返したくないと思う作品です。
とても気になる展開なのに、次は一年後まで出版されないとか。待ちきれません!
<みをつくし料理帖>
「八朔の雪」
「花散らしの雨」
「想い雲」
「今朝の春」
「小夜しぐれ」
「心星ひとつ」
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私は最初の小松原と別れるシーンに
ちょっとうるうるしましたが。
最後はきっとハッピーエンドだとは思うのですが、やっぱり澪には小松原と結ばれてほしいし、
野江もなんとかあの世界から脱出できますように
と願わずにいられません。
私も1年も待つのはイヤです^^;
心優しいというわけはなく、涙もろいんですよね・・。この作品は特に私に涙スイッチを押すんです!
ハッピーエンドじゃないと怒りますよね??もちろん、小松原と結ばれ、野江ちゃんも幸せな家庭を築き、芳も息子と再会して・・と全部うまくいってほしいです。
一年長いですよね〜。