
菊地秀行 著
「D−不死者島」吸血鬼ハンター20
(朝日文庫)
かつて貴族の研究室があった孤島から白い霧が流れ出ると、付近の漁村の住民は貴族の僕と化して姿を消す。幾たびか起こった悲劇が、今またメグの村を襲った。町の治安官は賞金稼ぎを雇って孤島に渡り、村人の消息を確かめようとする。途中メグは荒れ狂う海で、やはり島を目指すもう一艘の小船に美しい人影を見た。Dであった。一体誰が雇い、何のために彼は島に渡るのか。霧に包まれ、怪異に満ちた貴族の島に。−裏表紙より−
今回もDの出番は少ないです。出番の少なさは前回と変わらないかもしれませんが、今回は活躍も少ない・・。
一応、Dもいるけど、他の人(人じゃない者も含め)たちの方がすごい活躍を見せますし、カッコ良かったんですよね。Dの活躍が見たくて読んでいる身としては寂しい限りです。
不死者島から久々に霧が流れて来た漁村。村はずれの崖の上にいたメグは、あわてて村に戻ります。そこでは村人たちが連れ立って誰かに導かれるように同じ方向へ歩いていく姿がありました。止めようとしても止まらない彼らは、まっすぐに海を渡り島へ向かっていました。
あわててメグは近隣の村へ報告に行き、ハンターと共に島へ渡ることに。そこで待っていたのは変わり果てた村人たちの姿でした。まだ犠牲者になっていない村人がいるのではないか?と島を探すメグですが・・。
今回の敵はイマイチ迫力に欠けていました。左手に対する攻撃はなかなかの物でしたが、それ以外がしょぼい感じ。メグは大活躍でした。
Dの過去の出来事が少し出て来ます。ただ、Dの生い立ちや謎についてはほぼ触れられていないので、残念でした。まあ、まだまだシリーズは続いているんですから、当然ではありますけどね。
<吸血鬼ハンターシリーズ>
「吸血鬼ハンター“D”」
「風立ちて“D”」
「D−妖殺行」
「D−死街譚」
「夢なりし“D”」
「D−聖魔遍歴」
「D−北海魔行」
「D−薔薇姫」
「D−蒼白き堕天使1」
「D−蒼白き堕天使2」
「D−蒼白き堕天使3」
「D−蒼白き堕天使4」
「D-双影の騎士1」
「D−双影の騎士2」
「D−ダーク・ロード1」
「D−ダーク・ロード2」
「D−ダーク・ロード3」
「D−邪王星団1」
「D−邪王星団2」
「D−邪王星団3」
「D−邪王星団4」
「D−邪神砦」
「D−妖兵街道」
「D−魔戦抄」
「D−血闘譜」
「D−白魔山 上」
「D−白魔山 下」
「D−狂戦士イリヤ」
「D−魔道衆」
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