2012年01月16日

菊地秀行「D−魔道衆」

D-魔道衆

 菊地秀行 著
 「D−魔道衆」吸血鬼ハンター19
 (朝日文庫)


大貴族・ゼノ一族はかつて村人の騙し討ちに遭い、居城で惨殺されて滅亡した。かろうじて難を逃れたゼノ・キリアンと四人の従兄弟は、三百年後に眠りから醒め、殺人者の子孫に復讐を開始する。最初の標的となった村長の娘アネットは、旅の途中の危機をDに救われ、そのまま護衛に雇おうとするが、Dの本来の目的は、<辺境>を失踪する巨大列車“鉄の城”の主、ドラゴ大公の抹殺にあった。−裏表紙より−


今回のDは出番が少ない・・もうやだ〜(悲しい顔) ファンとしては寂しいですが、意外と読み応えのある話になっています。


ゼノ一族の従兄弟たちは、復讐のためにアネットという少女を狙います。アネットがそのうちの1人から襲われているときにDが通りかかり、偶然助けることになり、そのまま彼女に雇われることになりました。

このシリーズでは、雇い人の女性は大抵、勝ち気だけど優しさがあり、Dに全面的な信頼を持って接していましたが、今回のアネットはかなり性格に難があります。「どんだけわがまま!?」とあきれるくらいの言動を繰り返し、やたらとDに対しても強気な発言をします。そして、とうとうDをあっさり解雇・・バッド(下向き矢印)

お陰でDの出番が減ったわけで、本当に嫌われ役となったアネットです。

もちろん、主役はDですから、後でまた再会することにはなるのですが。


命がけの闘いが続き、自分を命がけで助けてくれる人たちを見て、さすがのアネットも性格が丸くなってきます。最後にはちょっと感動の結末も。


でも相変わらずDの秘密は明らかになりませんけどね・・。


<吸血鬼ハンターシリーズ>
「吸血鬼ハンター“D”」
「風立ちて“D”」
「D−妖殺行」
「D−死街譚」
「夢なりし“D”」
「D−聖魔遍歴」
「D−北海魔行」
「D−薔薇姫」
「D−蒼白き堕天使1」
「D−蒼白き堕天使2」
「D−蒼白き堕天使3」
「D−蒼白き堕天使4」
「D-双影の騎士1」
「D−双影の騎士2」
「D−ダーク・ロード1」
「D−ダーク・ロード2」
「D−ダーク・ロード3」
「D−邪王星団1」
「D−邪王星団2」
「D−邪王星団3」
「D−邪王星団4」
「D−邪神砦」
「D−妖兵街道」
「D−魔戦抄」
「D−血闘譜」
「D−白魔山 上」
「D−白魔山 下」
「D−狂戦士イリヤ」


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posted by DONA at 13:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:菊地秀行
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