2011年10月29日

池波正太郎「鬼平犯科帳24」

鬼平犯科帳24

 池波正太郎 著
 「鬼平犯科帳24 特別長篇 誘拐」
 (文春文庫)



同心・松永が見回り中に見かけたのは、相川の虎次郎という盗賊だった。油断のならないこの男を捕え、江戸にいた目的を吐かせようとしたが全く口をきこうとはしなかった。平蔵は彼を解き放ち、跡をつけることでその目的を探ることにした。すると虎次郎はおまさの行方を追っていたことがわかった。−「誘拐」他「女密偵女賊」「ふたり五朗蔵」計3編収録


「特別長編」となっている割には薄い本なので疑問に思いつつ読むと、最後にショックを受けてしまいます。この「誘拐」という話の最後には(作者逝去のため未完)という文字が・・がく〜(落胆した顔) 「これから面白くなるぞ!」と思う所で終わってしまうのです。初めて読んだときは知らずに読み始めたため、あまりのことに呆然としました。

作者が亡くなっていたことは知っていたのですが、まさか未完の話があるとは・・。これで鬼平シリーズも終わりです。とても寂しい気持ちになりましたもうやだ〜(悲しい顔)

あまりにもショックだったため、この24巻だけは一度しか読んでいませんでした。昨日、久々に再読しましたが、覚悟していたのにやはり悲しかったです。

とても薄い本なので、1時間もかからずに読み終えることができます。


相川の虎次郎がおまさを探している・・その理由を、おまさ自身は前作「炎の色」で裏切ることになった女盗賊お夏が復讐しようとしているからだと確信します。そして、おまさがわざと敵に捕えられることで解決させようとするのですが・・・と気になる所で終了。


他の2作品もとても面白いですから、それだけでも読む価値はあります。解説の「池波正太郎の文学」も読み応えがあるので、ぜひ読んでみて下さい。


<鬼平犯科帳>
「鬼平犯科帳1」
「鬼平犯科帳2」
「鬼平犯科帳3」
「鬼平犯科帳4」
「鬼平犯科帳5」
「鬼平犯科帳6」
「鬼平犯科帳7」
「鬼平犯科帳8」
「鬼平犯科帳9」
「鬼平犯科帳11」
「鬼平犯科帳12」
「鬼平犯科帳13」
「鬼平犯科帳14」
「鬼平犯科帳15」
「鬼平犯科帳16」
「鬼平犯科帳17」
「鬼平犯科帳18」
「鬼平犯科帳19」
「鬼平犯科帳20」
「鬼平犯科帳21」
「鬼平犯科帳22」
「鬼平犯科帳23」


10巻が抜けているのが気になるな・・。やっぱり新しく買おうかな??


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posted by DONA at 11:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:池波正太郎
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