
荻原規子 著
「西の善き魔女V 薔薇の名前」
(中公文庫)
フィリエルは、女王候補・アデイルと共に王宮へ上がった。王宮では連日、夜会が行われそこでは派閥同士の駆け引きがあり、フィリエルも徐々に巻き込まれていく。ルーンと自分の身を守るために奮闘するフィリエルだったが、あるときルーンが突然居なくなってしまう。
前作では女子校が舞台で、ファンタジーらしさがほとんど無かったので、今回は王宮が舞台ということで期待しながら読みました。
確かに王宮が舞台ではあるのですが、内容としてはあまりファンタジー色はまだまだ薄い感じがしました

竜が出てくるので少しファンタジーっぽいのですが、その竜も説明によると何だか恐竜っぽいんですよね・・。空でも飛んで欲しいもんです(本当は飛ぶのかもしれませんけど)。
今回のフィリエルは、アデイルと共に王宮へ行きます。そしてそこで生活しながら女王候補のアデイルを助けることになりました。後半(というか、もう終わり頃)になるまで、女王候補として何かするわけでもなかったので、しばらくは何しに行ったんだっけ?という感じではありました。
ただ、ルーンとフィリエルの関係に変化が見られたので、そこが面白くて次々読んでしまいました。私、3巻になってやっとフィリエルのことが好きになってきたかも。
ルーンが突然、居なくなってしまうことで、揺れ動くフィリエルの気持ちが痛いほど伝わって来て、読んでいるのが辛いくらいでした。でもいつまでも落ち込んでいない彼女は、ルーンを追うことを決めます。
次回はもっとファンタジー色が強くなるはず。だって、竜退治に行くんですから・・。楽しみです。
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表紙に描かれている人物、ルーンだと思うんですが、想像と違う・・

