2011年10月08日

サラ・パレツキー「ウィンター・ビート」

ウィンター・ビート

 サラ・パレツキー 著
  山本やよい 訳
 「ウィンター・ビート」V・I・ウォーショースキーシリーズ10
 (ハヤカワミステリ文庫)



従妹のペトラが働くナイトクラブではボディ・ペインティングのショーが行われており、毎晩たくさんの客が訪れていた。ある晩、ペトラに呼ばれてクラブに行ったわたしは、常連客の女性が店の裏で射殺された現場に出くわしてしまった。容疑者として帰還兵の若者が逮捕されたが、その父親からの依頼を受け、事件を調査することにした。



前作「ミッドナイト・ララバイ」で助けることになった従妹のペトラが今回も登場します。そしてやはりヴィクを事件に巻き込んでいくたらーっ(汗)

天涯孤独だと思っていたヴィクに親戚がいるのは良いことなんですけど、その分やっかいなことも増えてしまう・・。

今回の場合、ペトラが直接の原因ではありませんが、彼女が働く店で起きた事件に巻き込まれてしまいます。銃声を聞いて駆けつけると撃たれて倒れた女性・ナディアがいました。そしてナディアはヴィクの腕の中で亡くなってしまいます。

事件の前にもめていたチャドという帰還兵が容疑者としてあがります。彼の父親から依頼されてヴィクは事件を調査し始めるのですが・・。

ペトラが働くクラブで行われていたボディ・アートというショーを行っていた<ボディ・アーティスト>と名乗る女性や、クラブの女性オーナー、そしてイラク戦争に物資を運んでいた会社やその社員などなど、どんどん関係者が増えて行き、一見全く関係なさそうに思える出来事も事件に絡んできて、気付けばとても大きな事件になっていました。


もちろん今回もボロボロ状態になってしまうヴィク。もう50歳近くなっている彼女の身がますます心配です。

前作もそうでしたが、今作もラストでホロリ・・とさせられました。最後まで読んで良かった〜と心から思えるような終わり方でした。


ただ・・・ページ数が多くて分厚すぎるのが難点バッド(下向き矢印) 持ち歩きたいから文庫ばかりを買うというのに、これは重たすぎ!家で読んでいても手が疲れて読むスピードが上がらなくて困りました。

内容は面白いのに長い時間、読んでいられないもうやだ〜(悲しい顔) いつも分厚くて大変なので、せめて2冊に分けてもらいたいexclamation 

でもこの表紙の絵、素敵揺れるハート 急いで出かけようとするヴィクの様子が想像通りに描かれていて気に入りました。チラッとのぞいている銃も良いです。


ずっと続いているこのシリーズ、前回は間があいてしまったのですが、今回は1年で新作が出て嬉しかったです。アメリカでは次ももうすぐ発売だとか。今度も早く出てくれることを楽しみに待つことにします。


<V・I・ウォーショースキーシリーズ>
「サマータイム・ブルース」
「レイクサイド・ストーリー」
「センチメンタル・シカゴ」
「レディ・ハートブレイク」
「ダウンタウン・シスター」
「バーニング・シーズン」
「ヴィク・ストーリーズ」


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