2011年07月27日

上橋菜穂子「神の守り人 下−帰還編」

神の守り人 下

 上橋菜穂子 著
 「神の守り人 下−帰還編」守り人シリーズ5
 (新潮文庫)



ロタ王国は南北で対立しているため、いつ内戦が起きてもおかしくない状況。そんなロタ王国にとって、アスラは大きな利用価値があったのだった。アスラはバルサト引き離され“猟犬”シハナの策略によって、畏ろしき神・タルハマヤと一つになる儀式へと送り出されてしまう。バルサはアスラを助けることができるのか?


旅を続けるバルサとアスラ。アスラはバルサが生きる厳しい世界を目の当たりにし、命がけで自分を守ってくれることに感謝しながらも、カミサマの存在に頼る気持ちが残っていた。

途中、アスラは共に旅をしていた商人たちが狼の群れに襲われるのを見て、思わずカミサマの力を解放して狼を殺してしまいました。カミサマの力を使いながら嬉しそうに微笑むアスラを見て背筋が凍るような恐ろしさを感じたバルサ。改めてアスラの中にある力の強さを感じたのでした。

シハナの策略により、二人は引き離されることになり、バルサは瀕死状態に。タンダと再会することはできたのですが・・。

タンダは「これ以上何もできることはない」と言いますが、バルサは「だれかが伝えなければ・・あの子に、人を殺すことのおぞましさを・・」とアスラを助けることを改めて決めたのでした。


最後にアスラはまだ幼い少女でありながら、ものすごい決断をします。頼りなくて小さいイメージだったアスラの内に秘めた強さを感じました。その決断で身も心もボロボロになってしまうのですが、その決断はあまりにもすごくて、思わず涙が出てしまいました・・。

兄・チキサも最後まで妹を助けようと力を尽くし、妹と同じようにボロボロになってしまいます。でもこの件で彼もまた一回りも二回りも大きくなりました。


ラストも静かな終わり方で、余韻も素晴らしくて、兄妹の幸せを強く願いながら読み終えることができました。



<守り人シリーズ>
「精霊の守り人」
「闇の守り人」
「夢の守り人」
「虚空の旅人」
「神の守り人 上−来訪編」


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posted by DONA at 11:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:上橋菜穂子
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