2011年07月14日

上橋菜穂子「虚空の旅人」

虚空の旅人

 上橋菜穂子 著
 「虚空の旅人」守り人シリーズ4
 (新潮文庫)



新ヨゴ皇国の皇太子・チャグムは、隣国サンガル王国の新王即位儀礼に招待され、教育係でもある星読博士・シュガと共に旅に出た。サンガル王国で<ナユーグル・ライタの目>と呼ばれる不思議な少女と出会った。その少女を見たチャグムは、なぜかナユグの存在を再び感じ、不安な気持ちになるのだった。


サンガル王国は、たくさんの島によって構成されている国です。それぞれの島には“島守り”と呼ばれる島の長がいて、王家の血を引く女性と結婚することが義務付けられており、妻が王家との関係を取り持つ形になっています。

妻たちは王家の血を引いているため、幼い頃から王家の教育を受けていて、政治的にも大きな力を持っています。女たち独自のネットワークがあり、何かあれば“夫よりも王家を大事にする”という気持ちでいるのです。

そんな国でチャグムが刺激を受けないわけがありません。しかも、不思議な雰囲気を醸し出す少女と出会ったわけですから・・。

<ナユーグル・ライタの目>というのは、チャグムの国では“ナユグ”と呼ばれている“もう一つの世界”の使者の魂が、少女の身体に乗り移ってサンガル王国の視察に現われたということです。数日間、もてなした後は魂を海に返すという名目で、少女の身体に重しを付けて海へ突き落す儀式が行われるのです。つまり、<ナユーグル・ライタの目>となった少女には死が待っているわけです。

少女から“ナユグ”の存在を感じ取ったチャグムは、何とかして少女を救いたいと思います。ところが、少女の身体に呪術師の魂まで入っていることがわかり・・。

サンガルの王家の娘・サルーナや王の次男・タルサンと力を合わせて陰謀を砕こうと画策します。


この旅で更に色んなことを学んだチャグム。何よりも人の命の大切さ、尊さを強く感じ、兵や民を駒のように使いたくない!と固く誓うのでした。

この頃から本当に立派になっていたんですね。物語のエンディングがどうなるのか?を感じさせるような話でした。

最後のチャグムとシュガの会話に涙が・・。二人の絆はここで更に強くなったわけです。



<守り人シリーズ>
「精霊の守り人」
「闇の守り人」
「夢の守り人」


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posted by DONA at 11:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:上橋菜穂子
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