
佐々木譲 著
「巡査の休日」北海道警シリーズ4
(ハルキ文庫)
村瀬香里という女性をストーカーしていた兼田はアパートに侵入した所を小島百合巡査に撃たれ逮捕された。ところが、入院先の病院から逃走し、行方がわからなかったが一年後に神奈川で起きた現金輸送車の強盗事件の容疑者として名前があがったのだった。捜査を始めたちょうどその頃、よさこいソーラン祭りで賑わう札幌で、香里の元へ兼田からと思われる不審なメールが届いた・・。
始まり方が唐突というか、時系列がわからなくなる感じがしました。兼田はいつ逃走したのか・・。どうやら一年経っているらしいけど、その辺りが曖昧な感じ。私の理解力の問題かもしれませんけど

ストーカー被害者に再び不審なメールが来て、小島百合巡査は香里の警護につくことになりました。メールは本当に兼田からなのか?時々、何かが引っかかりながらも警護にあたります。
よさこいソーランの踊り子としてがんばる香里は、本番も絶対にステージに上がりたいと強く希望したため、小島も一緒にステージに立つことに・・。
その後も次々と届くメール。兼田が起こした現金輸送車強盗事件の捜査を邪魔しないようにしながらも居場所を特定しようとする捜査員たち。
今回は小島百合が中心となって話が進む感じになっています。でも、今までのメンバーたち(佐伯、津久井、新宮)ももちろん捜査をしています。ただ、同じ事件を追っているのは津久井だけですけど、ストーカーとしての兼田を追うというよりも、逃走犯を追う感じなので、小島との接点はほとんどありません。
佐伯と新宮はひったくり事件を捜査。ついでに、過去の警察内部が関係する事件を佐伯はこっそり調べていたり、他にも白骨死体が発見されたりもするので、気付けば事件がたくさんありました。
話は、月曜日から順番に書かれているので、色々ある事件がちょこちょこっと出てきて混乱してしまいました。・・というか、集中できない気がしました。
最終的には全てが絡んでくるんだろう・・と想像は付くのですが、それでも何だか乗り切れない感じがして

おなじみのメンバーたちを活躍させようと思ったら、事件の数が増えるのも仕方ないかな?とは思うんですけど、もっと的を絞って欲しかった気もします。
終わり方は、今までで一番好きかも・・と思うくらいさわやかだったから、良しとしますか!
<北海道警シリーズ>
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確かにもっと的を絞って欲しかったですね( ̄_ ̄;)
二人の距離も気になりますね〜。前回の終わりから少しは進むかと思ったのに・・。
特にひったくりの件。あっさり逮捕されすぎでしょう〜。ほとんど捜査していなかったような・・。