
有川浩 著
「図書館内乱」図書館戦争シリーズ2
(角川文庫)
郁は図書館で中澤毬江という耳の不自由な女の子と出会った。彼女は小牧の幼馴染だということだったが、どうやら小牧に密かな想いを寄せている様子。小牧が毬江のためにある本を選んであげたことが思わぬ大きな問題に発展し、検閲機関である良化隊は小牧を連行してしまった・・。
2作目・・やっぱり甘々度が増してきましたよ〜

毬江のことを幼い頃から見てきた小牧にとって、彼女は妹のような存在でした。毬江は小牧に対してずっと恋心を抱き続け、耳が不自由になってから小牧に救われたことで、更にその想いは強くなっていました。
そんな彼女が小牧のいる図書館に通うのは当然のことで、彼に本を選んでもらうことも自然なこと。あるとき選んでもらったのが、耳の不自由な女の子が主人公という本で、それが後に問題となりました。
そして難癖を付けるようにして連行された小牧。「実家に知らせるな!」と叫んで去った小牧の本心は「毬江に知らせるな」だということは誰にでもわかることでした。
堂上は知らせずに解決しようとしますが、郁と柴崎は猛反対します。「好きな男性が自分のせいでひどい目にあっていたと後で知ったら悲しむ」と言うわけです。
小牧の件だけではなく、郁にも問題が起きますし、良化隊だけではない、図書館内部での不穏な動きが出てきます。
今回は、小牧の恋愛、そしてクールな柴崎の恋愛?も出てきます。
個人的に、柴崎に共感することが多い私としては、恋愛に関しても慎重で、なかなか入り込めない彼女の様子が気になります。ちなみに、柴崎と似ているわけではありません。決して美人ではありませんし、全くモテません。ただ、人に深入り出来ない所や、変に空気を読んでしまう所が似ているんです。
彼女のお陰で、続きも読みたいと思えるのかも。
自由に好きな本が読める幸せをかみしめつつ・・。
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