
加納朋子 著
「月曜日の水玉模様」
(集英社文庫)
丸の内の会社に勤める片桐陶子は、通勤電車の中でリサーチ会社調査員・萩と知り合う。二人は、お互いの身近に起きる小さな事件や不思議な出来事を話し合い、協力して解明するようになった。「月曜日の水玉模様」「火曜日の頭痛発熱」「水曜日の探偵志願」「木曜日の迷子案内」「金曜日の目撃証人」「土曜日の嫁菜寿司」「日曜日の雨天決行」計7編の連作短編集
いつもの電車、いつもの車両、いつもの位置に立った陶子。目の前には爆睡するいつものサラリーマンがいました。彼は曜日毎にネクタイの色を決めているようで、月曜日は水玉模様のネクタイでした。そんな彼がいつも降りる駅で降りない・・。彼が降りた後でその席に座るのを日課にしていた陶子にとって呆然とする出来事でした。
次の日もいつもと違う行動をとる彼が気になりながらも、出勤した陶子の前に、問題の彼が現われます。
調査会社に勤める彼・萩は、しっかりした陶子と違い、ほんわかとしていつも笑顔でのんびりしています。
全く性格の違う二人でしたが、協力しながら様々な事件を解決していきます。
事件とは言っても、殺人とか強盗とかそういう大きな物ではなく、日常のほんの小さな、見過ごすこともあるだろう・・というような事件。
きっと私たちの周りにもあるだろうな・・というような事件。それをすっきりとさり気なく解決してくれます。
ちょっと頭が冴えすぎ!っていう感じもありますけど、読んでいてスッキリできるからこれで良いかな?と思いますし、出てくる人たちもキャラクターがしっかりしていて、読みやすかったです。
私は特に「土曜日の嫁菜寿司」が気に入りました。新幹線で偶然隣りに座った若い女の子にさり気なく恋のアドバイスをしたり、陶子にとって大切な人と再会したり、思わず笑顔になってしまうような素敵な話でした。
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日常の身辺雑多にドラマがある!っていう感じでしょうか☆
首ながで待っていますが、この続編は出ていないようですね...
ずっとほほ笑みながら読んでいる感じでした。心がすさんでいるときに読むと良いかも??
続編、出てほしいですね〜。私も期待して待とうと思います。