
菊地秀行 著
「D−邪神砦」吸血鬼ハンター13
(ソノラマ文庫)
“都”へ向かう飛行車が、貴族の“遊戯場”として恐れられている谷間に不時着した。飛行車に乗っていたのは、やくざ者、酒場女、老夫婦、戦闘士、少年、“サクリ”とそれを護送する二人の計9名。そんな乗客たちの前に現われたのは馬を壊されてしまい、偶然通りかかったD。乗客たちは彼を雇い、“遊戯場”の外へ連れ出してもらうことにしたのだが・・。
Dがこの谷間に居たのは、昔、神祖の軍と“神”が戦った場所・貴族の砦を訪れるためでした。乗客たちに雇われたDでしたが、自分の用事を先に済ませることにし、全員を連れて砦に向かいます。
そこで待っていたのは“神”と呼ばれる存在と、神祖軍の残党たち・・。
乗客たちはそれぞれ悩みを抱えていました。その弱い心につけ込むように“サクリ”が誘惑してきます。強い力と引き換えに吸血鬼の手下となってしまう乗客たち。一部の人は誘惑に負けず、心を強く持って生きるのですが。
Dは“神”を倒すだけではなく、神祖の軍も倒し、吸血鬼の手下となった乗客も倒す必要があり、孤軍奮闘します。
最近、数巻に渡って話が続くパターンだったのですが、今回は久々の1巻完結で、敵がちょっと物足りない感じはしました。
でも、乗客たちはそれぞれ個性的ですし、Dは優しさと強さが良い感じに出ていて面白かったです。
少し前のDに戻った感じでしょうか。
<吸血鬼ハンターシリーズ>
「吸血鬼ハンター“D”」
「風立ちて“D”」
「D−妖殺行」
「D−死街譚」
「夢なりし“D”」
「D−聖魔遍歴」
「D−北海魔行」
「D−薔薇姫」
「D−蒼白き堕天使1」
「D−蒼白き堕天使2」
「D−蒼白き堕天使3」
「D−蒼白き堕天使4」
「D-双影の騎士1」
「D−双影の騎士2」
「D−ダーク・ロード1」
「D−ダーク・ロード2」
「D−ダーク・ロード3」
「D−邪王星団1」
「D−邪王星団2」
「D−邪王星団3」
「D−邪王星団4」
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