2011年03月18日

池波正太郎「鬼平犯科帳19」

鬼平犯科帳19

 池波正太郎 著
 「鬼平犯科帳19」
 (文春文庫)




平蔵が“桶富”で桶を購入していたとき、店の女房・おろくが近所の人の話を聞いたとたんに駆け出そうとした。あわてて止めて事情を聞くと「うちの子がかどわかされた」と言い、振り切って走って行った。日ごろから桶屋の主人・富蔵に世話になっている平蔵は捨ててもおけず、女房と共に息子を探すことにした。−「霧の朝」他「妙義の團右衛門」「おかね新五郎」「逃げた妻」「雪の果て」「引き込み女」計6編収録


御用聞きの政七をいつも手伝っている富蔵。忙しいので、桶屋はほとんど女房のおろくに任せてしまっています。

政七や富蔵は町奉行所の下で働く人なのですが、平蔵の手伝いをしてから人柄に敬服してしまい、盗賊改方の捜査も頻繁に手伝うようになりました。

そのことを有難く思っている平蔵は、今回の富蔵の受難を見過ごすわけにはいかず、配下たちを使って息子を探し始めました。

富蔵夫婦の息子・幸太郎は実は養子でした。産みの親から何度か「返してほしい」と言われるようになっていたのですが、それを断っていたこともあり、連れ去ったのは産みの親ではないか?と疑われました。

ところが・・・・まあ、これは読んでもらった方が良いですね。どんでん返しもあって最後まで目が離せない展開になっていますよ。


最近は、細川という勘定係だった同心をよく連れ出す平蔵に、木村忠吾がちょっとやきもちをやいています。暗くなりがちな話の中で、ちょっと笑えるエピソードです。


妙義の團右衛門」は、密偵・馬蕗の利平治が活躍する話。昔共に盗みを働いたこともある妙義の團右衛門という盗賊の頭と偶然であった利平治は、協力する振りをして情報を平蔵に渡していました。

ところが團右衛門にバレてしまい、殺害されてしまいます。怒りと悲しみに震える平蔵は、團右衛門を捕らえ「一味を全て捕らえてやる!」と宣言するのでした。



<鬼平犯科帳>
「鬼平犯科帳1」
「鬼平犯科帳2」
「鬼平犯科帳3」
「鬼平犯科帳4」
「鬼平犯科帳5」
「鬼平犯科帳6」
「鬼平犯科帳7」
「鬼平犯科帳8」
「鬼平犯科帳9」
「鬼平犯科帳11」
「鬼平犯科帳12」
「鬼平犯科帳13」
「鬼平犯科帳14」
「鬼平犯科帳15」
「鬼平犯科帳16」
「鬼平犯科帳17」
「鬼平犯科帳18」

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今度は「関西でも計画停電が行われる」とかいうチェーンメールが送られているらしい。

関電もはっきりと否定していますし、もし停電が行われることになったとしてもメールを送ることは無いと言っています。(関西からは電気が送れないなんて・・。もどかしいです。)

冷静に考えればわかることなんですが、こんな状況の中では判断しにくくなっていますよね。

関東では停電に文句も言わず、暗く寒い中で節電を心がけて生活されています。そんな様子を見る度に、何もできない自分が歯がゆくなるし、普通の生活が送れていることに罪悪感もあります。

そんな気持ちにつけこむような偽情報のメール。

本当に腹が立ちます。

募金でも詐欺があるとか・・。


何か行動を起こす前に一度大きく深呼吸をして、冷静に対処していきたいですね。

メールが来てもすぐに次の人に送らず、確認を・・・。


被災地のみなさんに笑顔が戻りますように。せめて、気温だけでも上がってほしい!!「雪や寒さは関西で引き受けるよ!」って出来ないのが辛い。
posted by DONA at 11:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:池波正太郎
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