

ジル・チャーチル 著
新谷寿美香 訳
「眺めのいいヘマ」主婦探偵ジェーンシリーズ11
(創元推理文庫)
結婚式のプランニングを新婦・リヴィに頼まれたジェーンは、親友・シェリイを引っ張って会場になる田舎の狩猟小屋へ向かった。なかなか思い通りに進まない準備にイライラするジェーン。花嫁付添人たちの衣装は出来ていないし、式の参加者たちは何だか仲が悪そう・・。そして最悪なことに死体まで発見された!
前作で開催したクッキー交換会でのジェーンの手腕に感心したという参加者の1人だったリヴィからの依頼で、結婚式のプランニングを引き受けたジェーン。
何かを計画的にやりとげることなんて得意だったっけ?と読んでいる側にも心配させてしまうような展開

なかなか進まない衣装作りに我慢ができず、お針子を呼びつけて会場で作業をさせることにしました。お針子は来るなり「ここのオーラは不吉だ」なんて言い出す怪しい人。でも新婦が希望した人だからクビにもできず・・。
シェリイと共に目を光らせながら計画を進めていくのですが、夜には嵐がやって来て停電してしまいます。そして死体が・・

この会場の持ち主でもあった新婦の亡き祖父の隠し財産があるという噂まであり、参加者や業者の思惑まで絡んで、いつも通り容疑者もいっぱい!!
今回は家から離れた所での話なので、子どもたちや近所の人が出てこないのでちょっと寂しい感じ。でもシェリイと恋人のメルはいつものようにジェーンを助け、突っ込み、叱咤激励してくれているので楽しんで読むことができました。
次回はメルともう少し進展があると良いのですが・・。
続きも楽しみです。
<主婦探偵ジェーンシリーズ>
「ゴミと罰」
「毛糸よさらば」
「死の拙文」
「クラスの動物園」
「忘れじの包丁」
「地上より賭場に」
「豚たちの沈黙」
「エンドウと平和」
「飛ぶのがフライ」
「カオスの商人」
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