
菊地秀行 著
「D−邪王星団4」吸血鬼ハンター12
(ソノラマ文庫)
とうとう、絶対貴族ヴァルキュアとDが対決することに・・。ヴァルキュアはDを異空間に送り込み、力を調べるという行動に出た。一方、マシューは捕らえられすっかり操り人形となってしまい、自分を守ってくれているはずのDに対しても敵対心をもつようになっていた。マシューとスー、この兄妹の運命は?Dはヴァルキュアを倒すことができるのか?
というわけで、とうとうこの旅も最後の巻になりました。
今回の話は、滅んだか?と思ったら実は生きていた・・とか、倒したのはそっくりなもう一体でした・・とか、何だか複雑な状態で進んでいきました。
いつになったらヴァルキュアとの直接対決が行なわれるのか?とジリジリしながら読み進めていたら、やっと・・・。でも簡単には終わらない

やっぱり駆け引きもあるわけで。
ヴァルキュアは“神祖”から「たった一つの成功例」と言われたことを誇りにしていたのですが、あるとき殺戮に狂いだしたせいで「成功例」から排除され、更には追放させられ、今回またこの地へ戻されたことで、かなり深い恨みをもつようになったのでした。
Dは「たった一つの成功例」と言われる存在なので、ヴァルキュアが彼を恨む気持ちも、嫉妬に似た感情をもつのも理解できるような・・。
結末は、何とも微妙な感じ。今までにはない終わり方で、これで良かったのか?とちょっと納得できない気持ちにもなりました。
<吸血鬼ハンターシリーズ>
「吸血鬼ハンター“D”」
「風立ちて“D”」
「D−妖殺行」
「D−死街譚」
「夢なりし“D”」
「D−聖魔遍歴」
「D−北海魔行」
「D−薔薇姫」
「D−蒼白き堕天使1」
「D−蒼白き堕天使2」
「D−蒼白き堕天使3」
「D−蒼白き堕天使4」
「D-双影の騎士1」
「D−双影の騎士2」
「D−ダーク・ロード1」
「D−ダーク・ロード2」
「D−ダーク・ロード3」
「D−邪王星団1」
「D−邪王星団2」
「D−邪王星団3」
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