
ジャフリー・ディーヴァー 著
池田真紀子 訳
「ボーン・コレクター 上」
(文春文庫)
出張から帰って来た男女がケネディ国際空港からタクシーに乗ったがそのまま行方不明になった。その後、男性が生き埋めにされて殺害された状態で発見された。地面から出ていた遺体の薬指は肉が削ぎ落とされて骨がむき出しになり、女性の指輪がはめられていた。NY市警は科学捜査の専門家リンカーン・ライムに捜査の協力を依頼した。
題名から察しがつくように、発見される遺体はとても正視できないような状態でした。行方不明になってから発見まではあまり時間がたっていないのですが、骨が見えている・・

つまり殺されてから放置されたせいで骨が見えているわけではなく、そういう殺害方法だったということなんですよね。
こんな殺され方は嫌だ!と思うような方法が色々出てきて目をそむけたくなるような文章も出てきます。どんな方法でも殺されたくはないですけどね。 なのでお得意のあまり想像しないで読む・・で乗り切りました。
リンカーン・ライムは元科学捜査の専門家でした。長年、鑑識として活躍したのですが、ある事件で四肢麻痺になり、今は首から上しか動かすことができず寝たきりになってしまいました。
それでも彼に捜査協力を依頼してくるくらい、優秀なわけです。とはいえ、彼自身はベッドから動けません。そんな彼の手、足、目、耳となって働くのはアメリア・サックス巡査。
彼女は鑑識の経験は皆無。でもライムが彼女の様子を聞いて、評価し、使うことを決めます。
ライムがアメリアにすごく入れ込む感じがあって、その辺があまり理解できず、イラッとすることもありましたけど、まだ上巻だけなので、これから変わっていくかな?と期待しています。
登場人物を書きだしてあるページがあるのですが、そこに「第一の被害者」など書いてあって、それが数人書かれているんですよね・・。それってこの犯人が何人殺害する(連れ去る)のか先にわかってしまう??


ライムに付いているトムという介護士が良い味出してるんですよね〜。寝たきりで自分では何もできないライムを甘やかすことなく、適度に突き放しでも丁寧に世話をして、理想の介護士という感じです。
どうやって彼は犯人にたどり着くのか?今後の展開が楽しみです。
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