

ジョン・スラデック 著
真野明裕 訳
「見えないグリーン」
(ハヤカワ文庫)
35年ぶりに再会しようと動き出した“素人探偵会”。メンバーに再会の招待状が送られた後で、1人が突然死亡した。自宅のトイレで亡くなったその老人は、死の直前まで「誰かに狙われている」と周りにもらしていたのだった。名探偵・フィンが調査を始めるが、その後も次々とメンバーが狙われ殺害されてしまう。
素人探偵会のメンバーは7人。職業もバラバラ、年齢も違って、女性も1人います。そんな彼らの共通点は推理、ミステリー好きということ。
メンバーの紅一点・ドロシアが35年ぶりに会のメンバーたちと再会しようと招待状を出す所から話は始まります。
すでに数年前に1人、死亡していますが、招待状が送られた後で更に1人亡くなりました。警察はその状況から病死と判断しますが、ドロシアに頼まれて調査していた探偵のフィンは、他殺ではないか?と疑います。
死亡した老人は、死ぬ前に“グリーン”という人物から命を狙われている・・とドロシアに話していて、彼の行動はかなり不審なものでした。
その後も次々と起きる殺人事件・・。
話の展開は面白くて、本格推理小説という感じなのですが、何だか全体的に暗い

殺人事件が連続して起きるんだから暗くて当然ではあるんですけど、出てくる人たちが好きになれずに困りました。
会のメンバーたちはそれぞれ何かしら問題があって、誰が殺されても仕方ないというか、「まさかこんな良い人が!」という驚きが無いんですよね

唯一、ドロシアは良い人という感じではあったんですが、使用人に対する口のきき方が時々冷たい気がして。
探偵のフィンも何だか好きになれず

トリックとかアリバイをどう崩すか?などなかなか読みごたえがあったんですけど、私にはあまり合いませんでした。
私、やっぱりこの年代の話は苦手なのかもしれません。好きなのもあったんですけどね〜

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