
富樫倫太郎 著
「SRO 警視庁広域捜査専任特別調査室 T」
(中公文庫)
警視庁に新設された“広域捜査専任特別調査室”通称“SRO”は7名だけの部署だった。そのうち5名がキャリア組という不思議な編成のこの部署は、管轄を気にせず全国どこでも捜査できるという画期的な部署のはずだったが・・。様々な過去や思惑を抱えたメンバーたちが山梨で発見された白骨死体から“ドクター”という連続殺人犯を捕まえるために動き出す。
新設されたSROに配属されたのは、警視長、警視正、警視という肩書をもったキャリア組たち。普通なら警察庁に配属されたり、地方の署長などを任されるような立場の人たちでした。
室長となった山根警視長が発案者となって新設された部署。副室長は32歳にして警視正の芝原麗子。この二人以外のメンバーたちはそれぞれ、過去に問題を起こしたり、上層部の思惑もあって配属されました。
前半は、メンバーたちの過去だったり、日々の動き、そしてなぜこの部署が新設されたのか?を探る動きなどが書かれていて、事件については室長が少し動くくらいで話は進みます。
そしてメンバーたちの問題が少し片付いた頃、やっと事件を本格的に探り始めます。そこからはあっという間に解決!
発見された遺体はいくつかあったのですが、それぞれ身体の一部分が無い状態でした。なので、なかなか身元が判明しません。まずは身元を特定させる所から捜査は始まります。それもあっという間に判明し、犯人もあっという間に見つけてしまいます。
まあ、その後少しどんでん返し的な物もあるわけですが・・。
このシリーズは続くようなので、次の作品では事件にもっとページ数が使えますし、それぞれの個性ももっと明確になって、もっと楽しい作品になるのでは?と期待しています。
警察小説が好きな人にはお薦めな作品です。
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気に入っていただけたみたいで好かったです(^−^)
全体的に大味な印象でしたが、ほんとキャラに救われていましたね。
一応、警察内でも地位の高いメンバーで固めた部署の特性をもっと出して欲しかったです。が、警部や警部補あたりだと難しいのかなぁ?
終盤の展開にはちょっとワクワクハラハラしました。次回は更にパワーアップしてる予感がします。
確かに、せっかく警視以上の階級の人ばかり集めたのに、あまり活かされてませんでしたよね?
まあ、それもこれも部署の説明に枚数を使いすぎたから?ですよね。次回に期待!です