2011年02月01日

高田郁「銀二貫」

銀二貫

 高田郁 著
 「銀二貫」
 (幻冬舎文庫)



大坂の寒天問屋・井川屋の主・和助は、目の前で仇討にあって父を殺された鶴之輔を銀二貫で救った。その金は、大火で焼失した天満宮を再建するために集めた大金だった。引き取られた鶴之輔は井川屋で丁稚として奉公することに。侍の子から、商人の生活へ一変し、厳しい修行にも耐えていた。様々な人との出会いに感謝しながら、いつか天満宮を再建することを夢見る。


この作家さんの作品は泣けますね・・。「この展開は泣かずにいられないな」と構えてしまうと意外と泣けないものなんですが、泣いてしまうもうやだ〜(悲しい顔)


寒天問屋の主・和助が金の工面に行って、茶店で休んでいる所から話は始まります。大火で自分の店は焼け残ったため、焼失した天満宮を建て直すために寄進するはずの金を工面しに行ったのですが、目の前で起きた仇討事件を見かねて、その金を相手に渡して親子を助けます。

父親がすぐに死亡してしまったため、残された息子を引き取ることにしたのでした。初めは寒天を作る“寒天場”という過酷な労働を強いられる所に預けられ、ある程度、侍の子どもから商人の作法を仕込まれた状態で、井川屋へ。

和助は厳しいけど優しく松吉を守ってくれますが、番頭の善次郎は“寄進するべき金を掛けた子ども”という意識が消えず、度たび、厳しく当たるのでした。

同じ丁稚の梅吉とも仲良くなり、商売のことも少しずつ覚えてきて充実した毎日を送る松吉。

真帆家という料理屋の主人・嘉平とも知り合い、寒天について様々なことを教えてもらい、更に自分の仕事に誇りをもちます。その愛娘・真帆とも仲良くあそぶように・・。

ところが、幸せな日々は長く続きません。その後も何度となく災難が襲いかかり、周りの人たちの人生を狂わせていきます。


侍の世界で暮らしていた松吉は、商人の心意気も、言葉使いも、所作も何もかも違うことにとまどいます。苦労しながらも、周りの人に支えられ、嫌われている番頭さえも支えてくれて、どんどん大きく立派な商人になります。

松吉と同じように私も商人について色々教わった感じがしました。

和助を始め商人たちの心意気は、本当にかっこよかった。客に頭を下げるけど、間違ったことは違うと言い、それでも納得しないような相手には取引をやめる。自分の信念は曲げない。信用を第一に商売をする。

困っている人にはポンと金を渡し、でも自分たちは節約。

本当に素敵な人たちばかりでした。


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posted by DONA at 11:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:高田郁
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