加納朋子 著
「ささら さや」
(幻冬舎文庫)
交通事故で夫を突然失ったサヤは、2ヵ月の息子・ユウスケを連れて佐佐良の街へ引っ越した。少し頼りなくて泣き虫なサヤは不可解な出来事に巻き込まれてしまう。だが困った状況になると、亡き夫が他人の姿を借りて助けてくれるのだった・・。
この作家さんの書く話は本当に優しいやわらかい話ばかりで、この作品も悲しい別れをしたばかりの孤独な女性が主人公なのですが、周りの人たちの温かさに支えられ、更に亡くなった夫も助けてくれて、何だか幸せだな・・と羨ましくなりました。
サヤは新婚で、男の子を出産したばかり。まだ2か月の息子と夫と3人で出かけた帰りに事故で夫を亡くします。
事故自体はちょっと笑いの要素を入れたりして軽めに書いてありますが、その後はサヤが可哀そうで・・。思わずウルウルしてしまいました。
息子を夫の姉や母に取られそうになり、内気なサヤはうまく言い返すことができず不安になり、家を出ることにします。そして、亡くなった唯一のサヤの親戚でもあった叔母が住んでいた佐佐良という場所にある家に引っ越すのでした。
引っ越す前から色々と細かい事件に巻き込まれるサヤ。でもそのことに気づいていなかったり、気づいていても何もできないサヤを見かねたように、亡き夫が他人の姿を借りて現われ、助けてくれます。
「馬鹿っサヤ!」と叱りながら・・。
佐佐良では、素敵な隣人たちに恵まれます。3人の親切ででもちょっとやかましい老夫人たちと、ダイヤという5歳の男の子の母親で、ちょっと派手な印象のエリカという女性。
この4人に支えられ、ときには叱られながらも楽しい日々を送るサヤ。
最後にはまた涙が・・
この作家さんが書く主人公はとても性格がキレイな人が多い! サヤも頼りなくて純粋で、支えてあげたくなるタイプ。でも実はしっかりしていて芯が強くて自分を持っている。何だか理想の女性って感じ。
憧れにも似た感情を持ちながら読み進めました。
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