池波正太郎著 「鬼平犯科帳15 特別長篇雲竜剣」
(文春文庫)
久しぶりに休みを取るため、私邸に戻っていた平蔵の元へ同心・沢田が顔色を変えてやって来た。腕利きの同心・片山が斬り殺されたと言うのだ・・。急ぎ役宅へ戻った平蔵は、すぐさま与力、同心たちに指示し捜査を開始させた。ところが次の夜、またしても腕利きの同心が斬り殺されてしまいう。火盗改方に対する挑戦ともいえるこの事件を平蔵たちは必死で解決する。
同心・沢田がきっと一番の腕利きなのですが、それよりは少し劣るけど充分な腕をもった同心たちが続けて殺害され、平蔵たちは怒りと共に犯人に対する恐れを抱きます。
半年前に平蔵は、大鴉のような剣客に襲われていました。同じ男が犯人なのか・・?と悩む平蔵。
昔、平蔵の剣の師匠から聞いていた堀本伯道という剣の達人のことを思い出したのですが、伯道はもし生きていたとしたら70歳にはなっているはず・・。
なかなか正体がつかめず焦りと疲労がたまっていきます。
鬼平シリーズでは珍しい長編。読み応え充分で、しかもあっという間に読めてしまう面白い作品になっています。
<鬼平犯科帳>
「鬼平犯科帳1」
「鬼平犯科帳2」
「鬼平犯科帳3」
「鬼平犯科帳4」
「鬼平犯科帳5」
「鬼平犯科帳6」
「鬼平犯科帳7」
「鬼平犯科帳8」
「鬼平犯科帳9」
「鬼平犯科帳11」
「鬼平犯科帳12」
「鬼平犯科帳13」
「鬼平犯科帳14」
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