菊地秀行著 「D−ダーク・ロード1」
吸血鬼ハンターシリーズ11
(ソノラマ文庫)
旅路を急ぐDに向かって風が吹いた。血の匂いを乗せて・・。数キロ先の村から運ばれたその匂いに誘われて村へ入ったDに1人の女性・ロザリアが声をかけた。村人は全て殺害されており、彼女だけが唯一生き残ったと言う。ロザリアは吸血鬼に咬まれた“犠牲者”で、その村は犠牲者ばかりが暮らす村だった。彼女を連れて旅を続けている途中、輸送隊のメンバーとも知り合い、処刑されたはずのギャスケル将軍の領地へと向かった。
犠牲者も吸血鬼と同じように人を襲うようになるので、忌み嫌われる存在で、大抵は処分されていました。
ロザリアの住む村はそんな犠牲者たちばかりが住んでいました。彼らは人を襲わなくても生きていける希少なタイプの人たちでしたから、独立して住むことができたんです。
ところが、近隣の村に住む人たちからは恐れられていて、あるとき大虐殺されることに・・。
そんなときやって来たD。ロザリアは助けを求めます。そして彼らの遺体を集めて火葬したのでした。
そして二人で旅を始めたわけですが・・。
途中で、辺境の村々に物資を運ぶ仕事をしている輸送隊が襲われている所に出くわし、助けたことで輸送隊のメンバー3人とも一緒に旅をすることになります。
昔、陽光下で処刑されたはずのギャスケル将軍の領地へ向かう一行の前に次々と刺客が現われ、その度に命がけの戦いを強いられてしまいます。
・・とまあ、このシリーズとしてはありがちな展開。でも、今回は輸送隊のメンバーが明るくて救われる感じ。更に、ロザリアも犠牲者の割に(?)明るくて強い。
Dが好きそうなタイプばかりと続ける旅なので、Dも少し優しくなっている感じがします。
この話はまだまだ続きます。
<吸血鬼ハンターシリーズ>
「吸血鬼ハンター“D”」
「風立ちて“D”」
「D−妖殺行」
「D−死街譚」
「夢なりし“D”」
「D−聖魔遍歴」
「D−北海魔行」
「D−薔薇姫」
「D−蒼白き堕天使1」
「D−蒼白き堕天使2」
「D−蒼白き堕天使3」
「D−蒼白き堕天使4」
「D-双影の騎士1」
「双影の騎士2」
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引き続き「駆けこみ交番」
もうすぐ読み終わります