榛野なな恵著 「Papa told me winter」
YOUNG YOU 特別企画文庫
(集英社)
冬のエピソードが詰まった作品集です。
始めの3話は、クリスマスの話が続きます。
「スノーフレーク」は、クリスマスイブが近づき、準備をしているお父さんと知世ちゃんの話です。いつも現実的で大人びた言動の多い知世ちゃんですが、今でもサンタクロースを心から信じています。「良い子」にしかプレゼントをくれないから、お父さんには自分であげよう!と決心し、プレゼントを探します。
お父さんは、奥さんが亡くなった年のクリスマスのことを思い出していました。クリスマスを祝う気持ちになれなかったのですが、知世ちゃんが「雪を降らせてほしい」と願って、実際に雪が降り出したことで「君はそこにいる 僕はここにいる つまりそれだけの違いだ」と思うことができるようになり、何とか立ち直ったのでした。
「ジャック・フロスト」は、クリスマスイブにお父さんの友だちから高級レストランでのディナーを誘われて食事に行く知世ちゃんたち。毎年招待してくれる友だちに知世ちゃんはプレゼントを渡します。
食事の席で友だちから「今までで一番嬉しかったプレゼントは何?」と聞かれた知世ちゃんは「私のもらった絶対一番ステキなプレゼントはお父さんだわ」と答えます。そんな風に言われるお父さん、本当に素敵です。
「ウィッシュ リスト」は、知世ちゃんの友だちたちのクリスマスイブの様子が描かれています。豪華なパーティーをしたり、離婚して別に暮らしているお父さんからプレゼントを貰ったり、単身赴任のお父さんが帰ってきたり、それぞれ楽しいクリスマスイブをすごしています。
知世ちゃんのお父さんは、枕元にプレゼントを渡そうとがんばって起きていましたが・・。ちょっとしたクリスマスの奇跡が
「アーバン キャッツ」は、クラブ勤めをしている月子さんの話。キレイで知的で人気ホステスの月子さんは、知世ちゃんたちと同じマンションに住んでいます。そんな月子さんと都会の猫の独立した何者にも縛られないという似た物同士の友情が描かれています。
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