佐々木譲著 「警官の血 上巻」
(新潮文庫)
終戦から2年半経ったがまだまだ復興したとはいえない世の中で、犯罪も後をたたず、警視庁は新たに巡査の募集を大々的に行った。定職がなかった安城清二は応募し、晴れて警察官になった。交番勤務を経て谷中の天王寺駐在所に配属され、周りの住人からも慕われ、信頼される駐在となった。ところが駐在所のそばの塔が火災になった夜、謎の死を遂げた。その長男・民雄も父の跡を継ぐように警察官になったが、その血を見込まれ潜入捜査に携わり、精神的に病んでしまう・・。
久々の佐々木譲さん。私はいつになったらこの作家さんの書き方に慣れるんだろう・・??


・・まあ、それはともかく。
清二から民雄、そしてその息子へと続く三代の警官の話で、上巻は清二と民雄の二人の話が書かれています。
戦後の混乱が続く世の中で、力強く、でも人情も溢れ、家族も大事にした清二。その背中を文字通り見ながら成長した民雄。
清二は真面目なのですが、堅すぎるというほどでもなく、適度に(法を犯すほどじゃなく)目をつぶったりする部分もあります。多少のことは目をつぶらないと生きていけないような世の中ではあったんですけど・・。
駐在所勤務で父親の仕事ぶりを見ていた民雄は、父親が亡くなった頃から何となく警官に、父のような駐在所の警官になりたいと思うようになっていました。
ですが、成績が良かったことや、警察官の息子ということで目をつけられ、潜入捜査をすることになります。
自分のなりたかった駐在所勤務からどんどん離れて行ってしまいます。
そしてもちろん、父の死の本当の原因も探ろうとするわけですが・・。
下巻では三代目の話も書かれるはずなのですが、今はまだ名前しか出てきません。しかも、警官になるにはちょっと心配な家庭環境

民雄の精神的な弱さがその息子にどのような影響を及ぼすのか?清二の死の原因は?私の予想する犯人はあっているのか?

色々気になる部分を残しつつ、下巻へ・・。ってまだ買ってないんですけどね

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ジャネット・イヴァノヴィッチ著 「私が愛したリボルバー」
表現が色々気になりつつ・・
親子三代に渡り、これでもかこれでもかの受難の(警官)人生。
こんな警察官一族もきっと実在するんだろうな(・∀・;)
子どもは親の背中を見て育ちますもんね...ホント。
で、下巻になると怒濤の昭和40年代を経て結構エグイ事件の
現代へとなだれ込んで来るんです(゜ロ゜;...
何故か文体も今風になって来た気がしました読んでて。。
あまり間を空けないで下巻へ→GOすることをオススメします!
警察小説の大河ドラマですか〜!なるほど・・。
続きが気になるので、早速買いに行くことにします!