2010年11月10日

高田郁「今朝の春 みをつくし料理帖」

高田郁著 「今朝の春 みをつくし料理帖

(ハルキ文庫)



毎年発表されるはずの料理番付が今年は発表されなかった。つる家と登龍楼の順位が決められなかったのがその理由だという。料理番付を発行している出版社から登龍楼と同じ食材を使って料理対決をしないか?と誘いを受けた澪。難しい食材に悩みながらも作った澪の渾身の料理とは・・−「今朝の春」他「花嫁御寮」「友待つ雪」「寒紅」計4編収録


料理に順位をつけられることにあまり気が進まなかった澪ですが、これが評判になったら芳の行方不明の息子・佐兵衛も店に来るかもしれない・・と言われてやる気になります。

お題は寒鰆。家庭的な料理はいくつでも思いつけるこの魚をどのようにして、客の前に出すか?日常のつる家の料理も作りながら献立を考えます。

勝ちにこだわる気持ちと、客を喜ばせる料理を出したいという二つの思いに揺れる澪の様子が痛々しくて、澪の周りの人たちと同じように息をつめるようにして応援してしまいました。


花嫁御寮−ははきぎ飯」は、大店伊勢屋の娘・美緒が大奥へ奉公にあがることになり、包丁の使い方を澪に習いにやってくる話です。澪と美緒、字は違っても同じ名前の二人の少女の辛い、でもほんのり淡い恋の話。かわいそうな部分も多くて、思わず涙が・・・。昔は身分とか格式とか、本人同士ではどうにもできない問題があって本当にかわいそうです。

友待つ雪−里の白雪」では、つる家の常連客である戯作者・清右衛門が吉原のあさひ太夫を題材に戯作を書くことになり、取材を始めます。少しずつ明らかになる野江ちゃんの過去に澪は心を痛めます。

寒紅−ひょっとこ温寿司」では、おりょうの夫・伊佐三に浮気疑惑が浮上します。おりょうも息子の太一もどんどん弱っていき、周りの人たちも怒り心頭・・。でもこれには深い訳が・・。


今回も涙無しでは読みきれない話ばかりで、一気読みでした。


<みをつくし料理帖>
「八朔の雪」
「花散らしの雨」
「想い雲」


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posted by DONA at 13:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:高田郁
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