2010年11月09日

高田郁「想い雲 みをつくし料理帖」

高田郁著 「想い雲 みをつくし料理帖

(ハルキ文庫)


江戸の夏といえば泥鰌や鰻。でも澪や芳は大坂で食べていた鱧を懐かしんでいた。江戸ではなかなか手に入らない鱧は、一流の料理人でも捌くのが難しいため、ほとんど食べることが無い。そんな鱧を「あさひ太夫に食べさせたい」という馴染み客のために吉原の翁屋で料理することになった澪だったが・・−「想い雲 ふっくら鱧の葛叩き」他「豊年星 「う」尽くし」「花一輪 ふわり菊花雪」「初雁 こんがり焼き柿」計4編収録


鱧にそこまで思い入れが無い私には知らないことばかりで驚きました。鱧ってそんなに獰猛な魚なんだ〜とか、うなぎのように捌けば良いわけじゃないのね〜とか・・。

幼馴染の野江ちゃんのいる吉原「翁屋」で料理することができるとあって、気持ちが高ぶる澪。でも、澪を一目見た主人からは「女が作った物なんか食べられるか!」といきなり怒鳴られます。家では女に料理をさせて当然と思っているのに、料理人は男性ばかり・・。何だか理不尽な話です。

最後には翁屋で働く女性の粋な計らいによって、野江ちゃんと嬉しい対面がはたせます。これも涙涙のお話でした。


豊年星 「う」尽くし」では、行方不明になっている芳の息子・佐兵衛の消息がつかめかけます。吉原の女郎に入れあげて店を潰した?女郎を殺した?・・という悲しい出来事を聞かされ、心労のあまり倒れてしまう芳。澪は必死で支えます。

花一輪 ふんわり菊月花」では、つる家が以前店を構えていた場所に同じ名前の料理屋が開店されました。しかも女料理人がいるという。澪よりも見た目が良いので人気になった偽つる家でしたが、食中毒事件を起こしてしまい・・。本家つる家にも影響が出てしまったため、澪たちはまた窮地に立たされます。

初雁 こんがり焼き柿」では、下足番・ふきの弟・健が奉公先から逃げ出して行方不明になってしまいました。つる家の人たちは総出で捜し回りますが見つからず、ふきは全く食べ物を受け付けなくなってしまいます。そんなふきに澪は柿を焼いて食べさせるのです。


今回も泣かずに読むことができないくらい、感動する話ばかりでした。澪の心に浮かんだ恋心の行方も気になりますし、続きも一気読みしそうです。


<みをつくし料理帖>
「八朔の雪」
「花散らしの雨」

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高田郁著「今朝の春 みをつくし料理帖」

気になるので一気読みしそうです・・。
posted by DONA at 11:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:高田郁
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