菊地秀行著 「D−双影の騎士2」
吸血鬼ハンター10
(朝日ソノラマ文庫)
1巻の感想を書いてからかなり間があいてしまいました・・。
巨大な地下の実験場に戻り、エネルギー源“揺曳炉”の爆破をしようとするD。ところが貴族が設置した防御装置に邪魔された。直前に炉が移動されたのだ。行き先は“ムマ”。Dと“にせD”、そしてミアはムマへの道を進むことにした。もちろんたどり着いても過酷な状況は変わらない。二人のD、そしてミアの運命は・・??
Dとそっくり同じ容姿をした“にせD”の存在は、2巻になってもやはり面白くて「月も恥じらうほど」の美貌をもった人(?)が冗談をとばしたり、短気だったりするのは笑えます。
でも、読んでいるとややこしい部分も・・。周りにいる人たちにも判断できないくらいそっくりな二人なので、二人揃っていないとどちらがDでどちらが“にせD”なのかわからないんですよね・・。ということで、“にせD”だったとしても“D”と判断して書かれるので、違和感あるDが現われるんです
そうでなくても、今回のDはどこか変でしたし・・。
自分の存在意義とか、自分の正体、出生の秘密・・なんかが自分でも気に入らないDは、その大元の原因を作った相手に対してかなり怒りを感じていて、その相手を倒すためだけに生きている所があるので、少し自分の出生に近づいた今回は、ナーバスというか、複雑な心境になっていたのかもしれません。
更に自分にそっくりな存在もそばにいますしね。
「成功例は1つ・・」と書かれ続けたこのシリーズ。Dにそっくりだとしても、やはりどちらかが消えるのは当然のことで。最後にどちらが消えるかも初めから明確です。ちょっと“にせD”のことが気に入ってしまった私には辛い結末でした。
ずっと二人のそばにいて行動を共にしたミアにも悲しい結末が・・
今回、ほんの少しDの秘密に近づいた感じだったのですが、その後はまた遠ざかるんですよね・・。どうなるやら。
<吸血鬼ハンターシリーズ>
「吸血鬼ハンター“D”」
「風立ちて“D”」
「D−妖殺行」
「D−死街譚」
「夢なりし“D”」
「D−聖魔遍歴」
「D−北海魔行」
「D−薔薇姫」
「D−蒼白き堕天使1」
「D−蒼白き堕天使2」
「D−蒼白き堕天使3」
「D−蒼白き堕天使4」
「D-双影の騎士1」
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引き続き「孤狼」
もうすぐ読み終わるはず。
