サラ・パレツキー著 「ミッドナイト・ララバイ」
女探偵V・I・ウォーショースキーシリーズ9
(ハヤカワ文庫)
ある出来事をきっかけに知り合ったカレン牧師から頼まれ、40年前の吹雪の夜に失踪した黒人青年・ラモントを探すことになった私。調査を始めようとすると次々と事件が起きて、巻き込まれてしまった。青年の失踪の背後にある事件を隠蔽しようとする動きがあるらしい。従妹のペトラも突然現れ、彼女にも危険がせまる。
以前の作品「バーニング・シーズン」にチラッと出てきただけなのに“嫌な奴”という気持ちにさせられたピーター叔父さんが今回も出てきます。
その叔父さんの娘・ペトラはヴィクの従妹。しかも年がかなり離れているので、周りからは「娘?」とか「姪?」とか言われて少しムカついている場面もありました。
このペトラはヴィクと正反対の性格。ヴィクのように苦労をしていないせいもあるんでしょうが、自由奔放で、明るくて元気な若者なので、みんなから好かれます。もちろん、ヴィクの隣人で世話好きのミスター・コントレーラスもすぐに大好きになりました。
そんな愛すべきペトラに対し、嫉妬なのか結構辛くあたるヴィク。当たり散らすことも度々・・。でも、従妹がピンチになると命がけで助けます。
今回は亡き父親が関わった事件が掘り起こされることになり、ヴィクも辛い思いをすることになります。また命を狙われますし、家も荒らされ、関わる人が次々と襲われる・・今回もボロボロな状態になってしまいました。
ただ、今後も味方になってくれそうな人が何人か出てきたのでそこは救いだな〜と。
最後には思わず泣けてしまう所もありました。
ページ数が多くて字も小さいので、読み終わるのに時間がかかりましたが、最後まで面白く読むことができました。
8月にアメリカで新作が発売されたとか・・。日本ではいつになるかわかりませんが、楽しみに待つことにします。
<V・I・ウォーショースキーシリーズ>
「サマータイム・ブルース」
「レイクサイド・ストーリー」
「センチメンタル・シカゴ」
「レディ・ハートブレイク」
「ダウンタウン・シスター」
「バーニング・シーズン」
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