菊地秀行著 「D−双影の騎士1」
吸血鬼ハンターシリーズ10
(朝日ソノラマ文庫)
Dに斬られた貴族が、死の直前に「ムマへ行け」と言った。“ムマ”とは場所の名前なのか、人の名前なのかさえもわからないDだったが、なぜかこの言葉は心を騒がせた。魔道士オリガを訪ね、封印された過去の記憶を掘り起こそうとしたDは突然、馬を飛ばして辺境のセドク村へ向かったのだった。ところがその村では異変が始まっていた・・。
老魔道士オリガの元を訪ねたD。彼が去った後に残されたのはオリガの惨殺死体でした。この場面では「え!?Dは敵以外むやみに殺したりしないのに・・なんで!」と思わされ、きっとよほどのことが起きたんだな・・と考えているうちに話に引き込まれる感じでした。
セドク村では、宿に泊まった人たちの心臓が突然停止し、死亡してしまいます。死体安置所へ収容された死体でしたが、しばらくして起き上がり村外れへ全員で歩き始めます。すごい出来事をサラッと書いてしまいますが・・。
あわてて後を追った人たちは、死体の行列が次々と村はずれに突然できた巨大な穴へ飛び込んで行くのを目撃します。
あまりにも多すぎて数日かかるほど・・。
茫然としている所へDがやって来ます。そこで占い師・ミアと言う少女と出会い、村を助けることに。
今回は、題名からちょっと想像できますが、“にせD”というDによく似た(そっくりな)人物?が現れます。見た目も実力も同じなのに、性格はかなり違って、その対比が妙に笑えます。
“にせD”の目的は何か?なぜDの前に現われたのか?疑問がたくさん浮かんだまま2冊目へ。
<吸血鬼ハンターシリーズ>
「吸血鬼ハンター“D”」
「風立ちて“D”」
「D−妖殺行」
「D−死街譚」
「夢なりし“D”」
「D−聖魔遍歴」
「D−北海魔行」
「D−薔薇姫」
「D−蒼白き堕天使1」
「D−蒼白き堕天使2」
「D−蒼白き堕天使3」
「D−蒼白き堕天使4」
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引き続き「クッキー交換会の隣人」
もうすぐ読み終わります。