萩原浩著 「ハードボイルド・エッグ」
(双葉文庫)
フィリップ・マーロウに憧れ、マーロウのように生きる私は、探偵をしている。ハードボイルドな生き方を目指しているが、依頼されるのはペットの捜索や浮気調査ばかり。せめて若くてきれいな女性秘書を雇おうとしたのだが、やって来たのはとんでもない女性だった・・。いつものように犬探しの依頼を受けた所から殺人事件に巻き込まれることに。
萩原さんの作品、やっと2作品目を読みました。「誘拐ラプソディー」と似た作風で、コミカルな、でもホロッとくる・・という話を選んでしまいました。
違う感じのを読もうと思っていたのに、「フィリップ・マーロウ」が気になって・・

別にチャンドラーが好きなわけでも、マーロウファンでも無いんですがはっきり言って知らない、ハードボイルドといえばマーロウ・・というのは知っていて、妙に気になったんですよね

この話の主人公はマーロウに憧れて、マーロウのようにハードボイルドにカッコよく生きたいと思っているわけですが、現実はそううまくいくわけもなく・・。私立探偵で、殺人事件を扱うなんてこと、そうそうあるわけないですよね。
結局は、ペット探しと浮気調査

この話の中で良い味を出しているのが秘書の綾さん。最高に笑える人です。時々、鋭いことを言うので「お、意外とこの人が活躍して事件解決か!?」とか思うのですが、全くそんなこともなく・・

事件は何だか悲しい結末。というか、悲しい動機。虚しさも感じました。
物語の結末も辛かった・・

綾さんがあんなことになるとは・・。その結末いるか

萩原作品、今度はまた違った感じの作品を読んでみたいです。
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