2010年08月16日

上橋菜穂子「蒼路の旅人」

上橋菜穂子著 「蒼路の旅人

(新潮文庫)


「守り人」シリーズ、第6作目です。


新ヨゴ皇国から海を隔てた南に位置するサンガル王国は、タルシュ帝国に攻め込まれて、敗れてしまった。サンガル王国から助けを求める手紙をもらった新ヨゴ皇国の帝は、その存在を疎ましく感じている息子・チャグムをサンガル王国へ差し向けた。罠だと知りながらも行かざるを得ない旅。チャグムは1人で大国に立ち向かう。


1作目「精霊の守り人」ではかなり幼くて泣き虫だったチャグムですが、6作目ともなると立派な青年に。とはいってもまだ15歳という若さで、国を背負う立場になっていて何だかかわいそうになる部分もありますもうやだ〜(悲しい顔)

父親である現在の帝(国で一番偉い人)からもチャグムは嫌われています。チャグムが若い割りにしっかりしていて、人望も厚いので、父親は帝の座を奪われるのでは?と心配しています。

1作目で、この父親は我が子であるチャグムを殺害するように命じたこともあり、二人の間には拭いきれない因縁が・・。

父親に反発するような形で、今回の旅に出ることになったチャグム。まだ子どもなのに、一国を背負うことに強い不安やプレッシャーを感じて潰されそうになっています。

もっとも簡単なのは、あの海に飛びこんでしまうことだ。−死んでしまえば、この身体にのしかかっている、重い重い責任を、なくしてしまえる。(中略)たくさんの人たちに守ってもらい、助けてもらった命なのに、なにもかも投げだして、逃げてしまいたい自分が、なさけなかった。

こんなに悩むチャグムに同情してしまい、涙が止まらない場面がたくさんありました。何もかも捨てて逃げたい気持ちは痛いほどわかります。

この話は今回、終わっていません。次の「天と地の守り人」という3部作で物語は終わりへと向かっていきます。

とても気になる所で終わっているので、とっても気になりつつ、次の文庫化を待つことにします。


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posted by DONA at 18:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:上橋菜穂子
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