

というわけで、昨日書く予定だった感想を・・。
奥田英朗著 「町長選挙」
(文春文庫)
東京都にある小さな島の町の診療所に赴任することになった精神科医の伊良部。その島ではちょうど町長選挙の真っ只中で、争う二つの陣営が、伊良部を取り込もうと必死になる。住民たちの勢いにさすがの伊良部も圧倒されてしまう−「町長選挙」他「オーナー」「アンポンマン」「カリスマ稼業」計4編収録
1作目で読むのを躊躇してしまったこのシリーズ。でも「面白い」と勧めて下さったので読んでみました

確かに1作目より面白かったです(私的には)

それぞれにモデルとなる人物がいて、すぐに「あの人のことだな」とわかるようになっているので、その人を思い浮かべながら読むと笑えます。
まあ読む時期が遅すぎて、タイムリーな人たちではありませんが・・。
「オーナー」は、プロ野球セ・リーグの人気球団の有名オーナーがモデルです。ここでは田辺といいます。一文字抜けているだけですね

「アンポンマン」は、プロ野球球団のオーナーになろうとして認めてもらえなかったあの若き社長がモデルです。名前は似せてありませんが、あだ名はねぇ〜

「カリスマ稼業」は、有名女優さんがモデル。私生活があまり見えず、子どもがいるとは思えないくらいいつまでも綺麗な人。名前は白木カオル。これで誰がモデルかわかりますね

それぞれの話を読むと、成功しているように見える人でもやっぱり色々苦労はあるのね〜なんて思ってしまいます。
3人は様々な恐怖症や、アルツハイマーなどになって伊良部医師の元へやってきます。そして、相変わらずわけのわからない会話をして、注射をして・・馬鹿らしい!と思いつつ、なぜか通ってしまう。
「町長選挙」ではさすがに困ったことになる伊良部ですが、それも本当に一瞬のことで、すぐにいつもの伊良部に戻っていきます。
今回は、看護師のマユミが意外と鋭い意見を言って、患者が「そうか!」と納得することがあります。ただのおバカじゃなかったのね・・なんて思いました。
何か悩みがあっても「ま、いっか」なんて思わせてくれるような、軽〜い話になっていて、読んだらすっきりできるかも。
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柴田よしき著「激流(下)」
複雑になってきました。
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