2010年07月12日

大崎梢「サイン会はいかが?」

大崎梢著 「サイン会はいかが?

(創元推理文庫)


人気の若手ミステリ作家がサイン会を開くために「ファンの正体を明かすことのできる店員のいる店」という条件をつけた。この条件に名乗りをあげた成風堂は、バイトの多絵に全てを託した。多絵はサイン会までに謎を解くことができるのか?サイン会は無事に開催できるのか?−「サイン会はいかが?」他「取り寄せトラップ」「君と語る永遠」「バイト金森くんの告白」「ヤギさんの忘れもの」計5編収録


このシリーズを読み始めて「本屋さんに行ったら店員さんにも注目してみよう!」と思うようになったのですが、結局、行ったら本に夢中でサラッと本だけ見て買って帰ってしまう自分がいます・・バッド(下向き矢印)

でも本屋さんによって、並べ方とか、平積みする本が違ったり、前に押し出す物が違ったり、色々あって面白いな〜とは思うようになりました。

以前から、自分にとって探しやすい店と探しにくい店というのはあったんですが、それ以外にも目が行くようになったというか・・。とりあえず、本がぐちゃぐちゃになっていたり、埃が積もっていても気にしていない本屋さんは、とっても残念ですもうやだ〜(悲しい顔)


今回も、本屋さんで起きる様々な謎を、バイトの多絵ちゃんを中心に(というか、一人で?)解明していくわけですが、本屋さんの苦労がわかったり、なるほど・・と思うことも多くて楽しめました。

サイン会を行う作家・影平は、少し前から「レッドリーフ」と名乗るファンから嫌がらせを受けていて、正体を暴こうとしていました。

一人ではどうにもできず、多絵ちゃんが謎を解きますが・・。

どの謎もスッキリと解決させてはくれるのですが、杏子がいくら「どうなってるの?」と聞いてもきちんと答えてくれない多絵ちゃんにちょっとイライラする場面もあります。

「そのうちわかります」とか言われても・・。わかった時点でハッキリ言っちゃってよ!パンチ って気分になります。

私が気に入ったのは「ヤギさんの忘れもの」です。書店員さんとお客さんの素敵な関係が良いな〜と。ほのぼのする話でした。

そして「君と語る永遠」。ちょっと泣けるような、でもすがすがしい気持ちになれるような話でした。

まだまだ話は作れそうなこのシリーズ、続きを楽しみにしています。


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高村薫著「マークスの山(下)」

忘れないうちに続きをね・・。

そして荒木源著「ちょんまげぷりん」

借り物です。
posted by DONA at 13:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:大崎梢
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