菊地秀行著 「魔界都市<新宿>」
(ソノラマ文庫)
吸血鬼ハンターシリーズではない作品です。
199X年に起きた魔震で壊滅した新宿は、その後次第に人が入り込めないような妖気が渦巻く犯罪都市となり、<魔界都市>と呼ばれるようになった。2030年、地球連邦首席である羅摩氏の暗殺を企む魔道士レヴィー・ラーが現われ、新宿から世界へ更なる災いを起こそうとしていた。その魔道士を止められるのは念法を駆使する十六夜京也のみ。彼は新宿へと向かった・・。
あらすじを読むとわかる通り、とても古い作品です。確かデビュー作だったような・・。
199X年って


たった3秒のマグニチュード8.5の揺れで一つの区がきれいに消えたのに、隣接区は全く被害がなく、揺れも感じなかったということでこの地震は「魔震」と呼ばれました。
外界との関わりが遮断されてしまったことで、無法地帯となり、犯罪の巣窟になってしまいました。
そんな魔震からしばらく経って、魔道士なんてものまで現われ、妖怪たちも呼び寄せて、ますます人間が住めないような街へ変化していました。
十六夜京也は高校生ですが、世界を救えるたった一人の人物として新宿へ乗り込むことになりました。羅摩首席の娘・さやかと共に。
普通の(というか良い家の)お嬢さんだったさやかですが、父親の命を助けるために、京也と共に命がけで戦います。
怪しい、ドクター・メフィストという人まで現われ、まあ助けてはもらえるのですが、正体不明な感じです。でもこの人、これからもこのシリーズで活躍するので、大事な人なんですけどね。
私は東京のことを全く知らないので、土地や建物の名前が出てきてもピンときませんが、きっと詳しい人ならそういう部分でも楽しめるかと思います。
物語は単純明快で、スッキリ! って感じでしょうか。
まあ全体的には暗いんですけどね・・

このシリーズは続いているのですが、私はなぜか2冊しか持っていません。気に入らないわけではないんですけど・・。自分でも理由がよくわかりません

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引き続き「雪虫」
もうすぐ読み終わります。