池波正太郎著 「鬼平犯科帳7」
(文春文庫)
先週末に2夜連続でドラマが放送されましたね。ワールドカップもあったから見た人は少なかったかな・・??
盗賊の庄右衛門は、心臓の病で倒れ一時は命も危ぶまれる状態にまでなったが、三年間温泉で療養した結果、思いがけず元気になり、隠居金を作るため最後のお盗めをしようと考えていた。ところが、江戸へ戻る途中に手下から襲われ、偶然居合わせた岸井左馬之助に助けられる−「雨乞い庄右衛門」他「隠居金七百両」「はさみ撃ち」「泥鰌の和助始末」「寒月六間掘」等計7編収録
昔堅気、というか地味な盗みをする庄右衛門。金のない所からは盗まず、殺さず、女を手籠にせず・・という3カ条をきちんと守り、長年盗みを続けてきていました。
ある日突然、病に倒れ、再起不能だと思われたため、手下は悪だくみを考えます。次の盗みのために準備した大金を、盗んでやろう・・というわけです。
ところが思いがけず元気になってしまったため、御頭の命を狙うはめに・・。
平蔵の友人、左馬之助の活躍で、庄右衛門は命を助けられました。でも結局、平蔵に捕まりますが・・。
「はさみ撃ち」では、ある盗賊団の引き込み役が入り込んだ店が実は元盗賊の店だった・・・というちょっとワクワクする展開になっています。
「泥鰌の和助始末」には、平蔵や左馬之助の恩人が出てきます。平蔵の息子・辰蔵の通う道場に現われた松岡重兵衛は、若い頃の二人がおもしろ半分でやろうとした盗みを止めるため、自分の裏の顔である盗賊の姿を見せました。それをいつまでも恩義に感じていた二人は、何とか助ける道はないか?と思案します。
「寒月六間堀」は、平蔵が偶然見かけた老武士の仇討を助ける話。息子を理不尽に殺されてしまった老武士のやりきれない想いと、必死で仇討をしようとする健気な様子に惹かれた平蔵は、役目を離れ独自に助けます。
息子・辰蔵も少し落ち着いてきて、剣の腕も少しは上達し、真面目になってきました。今回は何度か活躍を見せます。
<鬼平犯科帳>
「鬼平犯科帳1」
「鬼平犯科帳2」
「鬼平犯科帳3」
「鬼平犯科帳4」
「鬼平犯科帳5」
「鬼平犯科帳6」
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引き続き「アイスクリームの受難」
面白くなってきました。